iPS細胞で卵子や精子を。新しい不妊治療の可能性
おはようございます。
今日はちょっと科学的なお話しをさせて頂きます。
もちろん、生殖医療に関わることですが。
先日、米科学誌ネイチャー・メソッズ電子版に、絶滅の危機にあるキタシロサイと、マンドリルの近縁種ドリルから、盛んに増殖し多様な細胞に変わる万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を作ったことが、発表されました。
iPS細胞を精子や卵子に変える研究はマウスで行われており、将来実現すれば、これら希少動物に応用して絶滅を防げます。
また、それだけではなく、卵巣を失くされた方などがiPS細胞で卵子を作成することも近い将来可能になります。
京都大は13日、様々な組織の細胞に変化できる、人のiPS細胞(新型万能細胞)やES細胞(胚性幹細胞)から、精子や卵子などの生殖細胞を作る山中伸弥教授らの研究計画が、文部科学省から了承されたと発表しております。
研究が進めば、新たな不妊治療につながると期待されます。人の生殖細胞を作る研究は昨年5月に解禁されており、計画の実施が認められたのは慶応大に次いで2例目。
将来的には、これらの基礎研究をベースに、不妊症の原因解明や予防法、新薬開発に向けた研究の基盤を築く考えだ。研究計画は学内の倫理委員会の審査・承認を経て、今年3月に文科省に届け出ているとのこと。
まだ倫理的な部分の解決は必要ですが、条件が整った必要な方に、このような新しい治療を行い、お子様を授かることも近い将来可能になるんのではないでしょうか。