保険適用での体外受精について②

こんにちは。
前回の記事に続き保険適用での体外受精について記事にします。
前回は治療開始年齢について記事にしましたが今回は通算の回数についてです。


通算の回数は共通して「胚移植」の回数でカウントすることとなっています。
その為、採卵の回数には制限はございません。
また、胚移植の数なので、1回の採卵で複数個の胚が得られた場合の凍結融解胚移植した場合にも1回としてカウントされます。
その上、凍結した余剰胚がある場合、全ての胚を移植してからでないと保険適用の採卵はできません。

例えば…
ある方が採卵をして、凍結胚が2個できました。
Aランクの胚とCランクの胚が一つずつでした。
Aランクの胚を移植したけれど、妊娠しませんでした。
この方が、「Cランクの胚も残してはおきたいけれど、もう一度採卵してAランクの胚が得られるならそちらを先に移植したい」と思っても、次の採卵は保険診療として実施することができません。

自費で採卵を行うことはもちろん可能ですが、その場合はすべての治療を自費診療として実施する必要があります。
(抜粋)
この場合の選択肢としては、先述のように全額自己負担で採卵~移植を行うか、保険の移植回数を1回分使ってまずはCランクの胚を移植する、もしくは、Cの胚を破棄して次の採卵へ進む、ということになるそうです。

https://www.igenomix.jp/column/insurance_06-22/

また、保険適用の治療中には自由診療を併用することができません。
グレードやランクの低い胚は妊娠しにくいと感じる方が多いですが、形態(見た目)のグレードやランクである為移植したら妊娠出産まで至る可能性もあります。
例えば、このCランクの胚を着床前診断をして、正倍数であれば、流産率は検査をしていない胚より低くなります。
しかしながら、着床前診断は先進医療として認定されている病院やクリニックが少ないためほとんどの病院やクリニックではこの選択をすることができないのです。

保険適用は公的な審査・承認を経て、健康保険からの給付の対象として認められることで自分を含めみんなのお金から負担されているものと考えるとこういった仕組みになってしまうのは仕方のないことなのだと思います。
妊娠しやすい胚から移植する選択肢を持てるよう、着床前診断が早く先進医療として現在行うことができる大阪の3か所の他に全国で多くのクリニックでできるようになることが望ましいと改めて思いました。

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