食中毒の発生が多発する6月

みなさんこんにちは。梅雨時の6月は、湿気が多く日に日に暑さも厳しくなる時期なので、最も食中毒に気遣いが必要になる時期です。本日は、小さなお子さんやお年寄りはもちろんのこと、妊活中の方にも特に気をつけて頂きたい夏場の食中毒のお話をさせて頂きます。

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梅雨時の6月は、一番そのような食中毒の原因菌が繁殖し易い時期なのです。あなどると命を脅かしかねない食中毒です。
なぜ6月に食中毒が一番多発するのでしょうか。それは、日本の四季、気候によるところが多いのです。冬場は、ノロウィルスのようなウィルス性食中毒が多発するのですが、夏場には細菌性食中毒が主流になります。それは、日本の梅雨時の湿気の強さに原因があります。
湿気が強いだけでなく、気温も上がり細菌が繁殖するには都合の良い条件が揃ってしまうからです。細菌が最も繁殖しやすい温度は37度から40度です。それに梅雨時には、湿度も50%以上になることもざらで、細菌の育成に必要な3条件「温度」「水分」「栄養」の全てが揃うのが6月なのです。
また食材や食品内に繁殖することが多いため、口から直接菌を取り込んでしまうことが多いため、対処が悪いと最悪の場合も想定しなければならなくなってしまいます。充分気を付けてください。

食中毒予防効果のある食材

■梅干しをお弁当のご飯にのせたり、おにぎりの具に使うのは、梅干しに殺菌作用があるからです。昔から知られている「おばあちゃんの知恵」ですが、これは梅干しに含まれるクエン酸などの酸の働きのよるもの。ジメジメした梅雨の時期なら、食中毒の予防に1日1個梅干しを食べるようにしましょう。もちろん梅干しだけでなく、酢に含まれる酢酸にも殺菌作用はあります。お弁当のご飯は温かくて細菌が繁殖しやすい状態。薄めの酢を混ぜて酢飯にすれば食中毒の予防にもなります。

■ 強い殺菌効果のあるワサビ
ワサビの辛さのもとはアリル辛子油という成分です。殺菌力が強く、大腸菌や腸炎ビブリオなどの細菌の繁殖を抑えることができます。お刺身など生の魚を食べるときは、必ずワサビを使いましょう。もちろん牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類にも細菌はいます。ワサビの殺菌作用を利用するなら、ステーキソースやドレッシングに擦ったワサビを混ぜるなどの工夫をしましょう。

■ ニンニクの殺菌作用はO157にも効果的!
ニンニクの臭い成分アリシンにも強い殺菌作用があります。…特にアリシンには、腸管出血性大腸菌O157を死滅させるほどの殺菌作用があるのが特徴。ニンニクは、カレーの隠し味に使ったり、パスタやチャーハンなどいろいろな料理に使えて便利な食材。パワーの源にもなるので、体調が不安定になる梅雨から夏にかけて、お料理にたくさん使っちゃいましょう。

■ シソでも食中毒の予防ができる!
お刺身のツマ用いられることが多いシソも殺菌作用がある食べ物です。殺菌効果のある成分は、ペリラアルデハイドやリモネンなど、シソ独特の爽やかな香りのもとになる成分。細かく刻んだ方がより殺菌効果が高まります。

食中毒が蔓延した時でも、平気な人がいます。最後は、個々人が持っている体力が勝負です。妊活中の方は特に日頃から健康管理に気をつけたいですね。免疫力を高めれば、重篤化することはありません。

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