妊娠中の「炭水化物抜き」が子どもの肥満を招く?!

こんにちは!
まだ日中は暑さが残りますが、朝晩は爽やかな秋の気配になってきました。
久しぶりの雨のない週末ですが、皆さんはどのように過ごされていますか?

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さて、今日は、低炭水化物食のもたらす影響についてお話ししたいと思います。
女性なら、誰でも一度は、ダイエットにトライされたことがあるのではないでしょうか。
最近は、炭水化物を抜くダイエットが流行っていますが、特定の栄養素を抜くタイプのダイエットは、実は女性の身体には大きな影響をもたらします。

良く知られていることとして、ダイエットによる痩せ過ぎは、卵巣機能の低下を招くことがあります。
卵巣は、女性ホルモンを分泌しますが、女性ホルモンは、女性の健康を左右する重要な役割を果たしています。
女性ホルモンが減少する閉経期を迎えると、動脈硬化、心筋梗塞、骨粗しょう症などが急激に増えることからも、女性にとっていかに大切なものか分かりますね。
健康維持に不可欠な女性ホルモンがダイエットによって激減すると、若い女性でも循環器系疾患を発症するリスクが高くなります。

妊娠中の女性は、特に、栄養を必要とします。
しかし、妊娠中も太ることを恐れるあまり、必要な栄養素も摂取できていない女性が増えているそうです。
女性のダイエット志向が強まることで、妊娠中の栄養素が不十分になり、子どもの出生体重の減少化や、低出生体重児の増加を招いている、と指摘する医師もいます。

それだけでなく、妊娠中の低炭水化物食は、子どもに肥満を引き起こす可能性がある、という指摘もあります。
炭水化物は、ヒストンたんぱく質を修飾する重要な物質であり、特に妊娠前半に炭水化物の摂取を抑制すると、子どもに肥満を引き起こす可能性があることが分かってきました。

妊婦のエネルギー摂取量の平均は、全妊娠期間を通じて1600~1700kcalと言われています。妊娠末期には、2400~2500kcalが望ましいことを考えると、妊娠期間中、エネルギー不足に陥っている女性が多いのではないでしょうか。

また脂質も、高カロリーであるため、控える女性は多いと思います。
脂抜きダイエットも女性には手軽な方法として人気がありますが、脂は私たちの体には欠かせない大切な栄養素でもあります。
例えば、オリーブオイルに含まれているオレイン酸は、血中コレステロールを滅らし、悪玉コレステロールをコントロールする働きがあります。また、脂肪酸は、遺伝子の機能を調節する働きを持っています。
脂肪は、多くの物質で構成されており、その機能はまだ全て解明されていないため、私たちが知らない役割を持っているかもしれません。
美容の観点から言えば、女性の肌や髪の毛の潤いも、脂が全くなければ失われてしまいます。
美しい肌や髪を保つことにも、脂が必要なのです。

ダイエットのために炭水化物や脂質を制限するのは、簡単に体重を落とす方法として、一時的な効果はあるかもしれませんが、長期的には、人体に影響がないかどうかは分からないと言われています。

妊娠中の方もそうでない方も、極端に特定の食べ物を減らすような方法ではなく、バランスのよい食事を適量取り、運動を日常生活に取り入れることで、適性体重を保つことを心がけたいものですね。

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