妊娠中の解熱鎮痛薬、男児の生殖障害を招く?

おはようございます!
東京は、昨日今日と雨続きで、少し肌寒いくらいのお天気です。
雨の日は頭痛がする、という方が女性には多いようですが、梅雨時は頭痛持ちには辛いですよね。

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私は頭痛を感じると鎮痛剤にすぐに頼ってしまうのですが、この鎮痛剤を妊娠中に服用すると、男児の生殖障害を招く恐れがあるというレポートが英国のエジンバラ大学の研究グループにより発表されました。

妊娠中の解熱鎮痛薬、男の子の生殖障害につながる恐れ、長期使用が問題に

妊娠中の解熱鎮痛薬の長期使用は赤ちゃんの男性ホルモンを抑制して、成人後に生殖障害を招く恐れがあると分かった。

 解熱鎮痛薬の中でもアセトアミノフェンと呼ばれる薬で、妊娠中に慎重にならざるを得ない飲み薬の中でも安全だと言われている。注意したい。

男性ホルモンの不足
 英国のエジンバラ大学の研究グループが、有力医学誌であるサイエンス・トランスレーショナル・メディシン誌に2015年5月20日に報告したもの。

 研究グループによると、最も一般的な男性の生殖障害は赤ちゃんのときに起こる場合が多いという。男性ホルモンであるテストステロンが低くなるために起こってくる。

 このテストステロンを抑制する要因が何かがよく分かっていない。

「停留睾丸」と関係か
 妊娠中にアセトアミノフェンの長期使用は赤ちゃんの睾丸(こうがん)が体内から下りてこない「停留睾丸」の危険性を増やすと見られている。

 ここもおなかの中の赤ちゃんへのテストステロン生成への影響は証明されていない。

 このたび研究グループはアセトアミノフェンの男性ホルモンへの影響を調べた。妊娠中は同じ鎮痛薬でも非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)が流産のリスクを高めるため使ってはならない薬とされており、使うとすればアセトアミノフェンを使われる。実際を反映した検証となる。

アセトアミノフェンは、体外受精の周期中でも比較的影響が少なく、採卵周期や移植後であっても服用されるお薬です。このレポートで言われているのはあくまで「長期服用」ですが、妊活中の方は、どの程度の頻度での服薬が適切なのか、医師によくご相談されたうえで、服用されることが望ましいですね。

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