高プロラクチン血症とは

こんにちは
今週末は体育の日がかさなり3連休ですね。
運動会や紅葉を見にお出かけされる方も多いのではないでしょうか。

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さて、本日は高プロラクチン血症についてお話をしたいと思います。

高プロラクチン血症とは
プロラクチンとは、脳の下垂体から分泌されるホルモンで、乳腺の発達や黄体ホルモンの産生を促す働きがあります。
一方で排卵や卵胞の成熟を抑える作用があるため、プロラクチン値が基準を超えて高いプロラクチンは不妊原因の1つと言われています。

プラクチン値が高くなると、不妊無月経の原因に
プロラクチンは、別名乳汁分泌ホルモンといい、妊娠後期や授乳時に母乳を出すはたらきをします。
ほかにもいろいろと作用があるので、このとき以外でまったくでていないわけではありませんが、問題はプロラクチンが過剰に分泌されている場合です。
プロラクチンがいつも正常値より高い場合を「高プロラクチン血症」、ふだんは正常なのにときどき高い値になる場合を「潜在性高いプロラクチン血症」と呼びます。

高プロラクチン血症の症状
妊娠していないのに母乳を分泌します。
ほとんどはしぼったら少しつくという程度で、そのくらいなら問題ないと考える人もいますが、そうではありません。
無月経、月経不順、黄体機能不全などの原因になります。

原因
高プロラクチン血症は、ほどんどの場合、原因が不明である場合が多いですが、次のような場合には、プロラクチン値が上がることがわかっています。

・下垂体に腫瘍ができている場合
下垂体腺腫(プロラクチノーマ)というプロラクチンを分泌する腫瘍があると、プロラクチン値はかなり高くなります。

・薬剤による場合
胃薬から精神科で処方される薬まで、プロラクチン値を上げる作用のある薬はたくさんあります。
何かの薬を服用しはじめたら、乳汁の分泌がはじまり、月経が来なくなったという場合は、薬が原因かもしれません。
可能であれば、薬の服用をやめて様子をみます。

診断
血液検査をすれば、プロラクチンの基礎値はわかります。
しかし、プロラクチンの量は時間によってかなり変動し、月経周期でも変動します。
また、心理的なものでも、数値は変わってきます。
ストレスも影響するため、初診時や内診後の値は高めに出てしまうことがあります。
初回に高くても、再検査をすると正常値に戻ってしまったということもよくあります。
したがって、初回にプロラクチン値が高くても、すぐに治療をはじめるわけではありません。
何回かの検査を経てから、診断を行います。

プロラクチン値を下げるには

「高プロラクチン血症」と診断された場合、ほとんどの人が血中のプロラクチン値を下げる為に薬物を服用します。
一般的に「パーロデル」「テルロン」と呼ばれる内服薬また持続性の高い「カサバール」というお薬を服用します。
「パールデル」が1日2~3回に分けて1錠、「テルロン」は一回1錠で1日2回程度、それぞれ毎日服用します。
「カサバール」は1週間に1回服用することで、プロラクチンを正常値に下げる効果があると言われています。

高プロラクチン血症は、排卵障害の1割~2割を占めていると言われています。
妊娠もしていないのに母乳が出るなど症状がありましたら、血液検査など一度診断を受けることをおすすめします。

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