日本人にはチョコレート嚢胞が多い?

こんにちは。
連休の多い9月。今週末も三連休という方が多いのではないでしょうか。
連休が多いと決まって悩まされるのが、連休疲れです。
今週末を万全に迎えるためにも、忙しい平日の中にホッと一息つく時間を作りたいですね。

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さて、子宮内膜症の一種である、卵巣内に子宮内膜が増殖してチョコレート状になる「チョコレート嚢胞」が、日本人に多いようです。
日本人とチョコレート嚢胞に関する興味深い記事がございますので、ご紹介致します。

日本人女性に多い? 卵巣内が“チョコレート状”になる子宮内膜症

1970年代、卵巣がんにかかる日本人女性は世界で最も少なかった。それが昨今、急激に増えている。その背景に、「子宮内膜症の一種で、卵巣内に子宮内膜が増殖してチョコレート状になる『チョコレート嚢胞(のうほう)』が関係している」と話すのは筑波大学病院産婦人科教授の吉川裕之医師だ。

「卵巣がんはタイプによって漿液性(しょうえきせい)腺がん、類内膜(るいないまく)腺がん、明細胞(めいさいぼう)腺がん、粘液性腺がんの四つに分類されます。このうち日本人に多いのが明細胞腺がん。これはとくにチョコレート嚢胞が発生に関わっていると考えられています」

日本人にチョコレート嚢胞が多い理由は、諸外国との比較研究がないためわかっていない。だが、この病気は経口避妊薬(低用量ピル)の服用で予防できるうえ、分娩の回数が多くなるほどかかりにくいことが知られている。日本ではピルの服用者が少なく、出産年齢が遅い。出産回数が少なかったり出産経験がなかったりする女性も増えている。そのため、チョコレート嚢胞などの子宮内膜症が増加し、結果的に卵巣がんも増えている可能性が高い。

吉川医師は過去に行った研究で、チョコレート嚢胞が腫瘍と似た性格を持っていることを示した。

「卵巣がんが見つかった時点から半年前の超音波検査の画像を調べると、多くの場合は正常ですが、明細胞腺がんだけはチョコレート嚢胞などが存在していたという報告もあります。一般的に卵巣がんは検診による発見がむずかしいのですが、子宮内膜症の人は、ある程度、卵巣がんの予測が可能です」(吉川医師)

月経痛などがある人はまずは受診し、子宮内膜症があったらピルなどで治療すること。そして治療後も定期的に経過観察をすることが大切、ということだ。

※週刊朝日  2013年9月20日号

記事に書かれているように、日本ではまだ海外に比べピルの服用が広まっておりません。
ピルの服用は、生理周期のコントロールだけでなく、上記のような病気の予防効果も併せ持つようです。
肝心なのは、異常を感じたらまずは病院へ行き、詳しく検査してもらうことですね。
早期発見があってこそ、治療や予防につながるのではと思います。

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