抗精子抗体とは?

こんにちは!
お盆真っ最中で、Uターンラッシュがピークを迎えていますが、厳しい残暑が続いていますね。
高知県四万十市では国内観測史上最高の41度を記録したそうですが、暑さの中行楽に出かける方、熱中症にはくれぐれもご注意を!

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さて、今日は抗精子抗体についてお話をしたいと思います。

抗精子抗体とは
精子を異物と判断して抗体ができ、排除しようとする免疫機能のことを言います。
女性の体にとって精子は異物ですが、通常は精子に対する抗体が作られることはありません。
しかし精子に対する抗体があると、せっかく精子が頸管粘液に入ってこようとしても、抗体に攻撃されて動けなくなり、子宮に入れなくなってしまうのです。

抗精子抗体があるとどうなる?

抗精子抗体は頸管粘液中だけにあるわけではなく、女性の体のどこにでもあるため、人工授精をして子宮腔まで精子を送り込んでも、子宮腔にいる抗体に攻撃され、精子は動けなくなります。
このため、抗精子抗体がある場合には体外受精が必要になります。
ただ、抗精子抗体にもいろいろな種類があり、その中で不妊と関係するのは「精子不動化抗体」という抗体です。
この精子不動化抗体があるかどうかは血液検査で調べます。

男性にも抗精子抗体がある?
男性に抗精子抗体がある場合もあります。
精巣に外傷を受けたことが原因で、自分の精子に対する抗体を作ってしまうのです。
男性が抗精子抗体をもっていると精子が凝集して運動能力が低下したり、女性の体に入ると精子が死んでしまったりして、受精できません。
この場合にも、妊娠するためには体外受精や顕微授精が必要になります。

現在、原因不明の不妊の約20%以上は抗精子抗体と言われています。
抗精子抗体の有無は、血液検査で行うことができます。
他に原因がないのに、なかなか妊娠しない場合、抗精子抗体が原因となっている可能性がありますから、気になる方は専門機関で検査を受けてみてはいかがでしょうか?

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