代理出産、卵子提供をご提供する上で ~マスコミとの取材をする上で~ [Part 2]

こんにちは!
さて今日は先週に引続き、「代理出産、卵子提供をご提供する上で ~マスコミとの取材をする上で」のPart2です。

先日NHKの報道局科学文化部の方との取材がありました。
NHKの今回の取材は、野田聖子議員を主に、日本にどれぐらい不妊に苦しまれている方がおり、またその各々の患者さんはどのような気持ちでいるのかということに興味を持たれておりました。

pregnant

とてもまっすぐな心を持たれた女性の記者で、意識せずとも物事を大きな視野からみようとされており、私もとても好印象を受けました。私達は議論が盛り上がり、1時間などあっという間に過ぎ去った感があった程です。

その会話の中で、NHKの方は意識しなったけれど、あっということがありました。
それは、卵子提供のサービスにおいて、「この問題」、「これらの問題」など、「問題」という言葉を卵子提供に関して、無意識に使われていたことです。

私はこういいました。
「卵子提供=問題ではないのですよ。卵子提供は50年前や、100年前なら望んでも手に入らない技術であり、新しい高度不妊治療が私たちの幸せに結びつける可能性がある選択肢に加えることは、素晴らしいことではないですか。このような選択肢がなく、卵巣摘出された女性や、早期閉経の女性などがお子様を授かれないことこそ、悲しいことだと思います。ですから、選択肢があることはまず「問題」とは言わず、喜ばしいことじゃないですか。その上で、卵子提供=全ての人の幸せではありません。卵子提供は一つの選択肢であって、その医療技術から幸せにするか、誤った方向に導くかは、関わる人々の問題なのです」と。

日本人は新しいことは、不妊治療でも臓器移植でも養子縁組のシステムにしろ、全て問題視する傾向にあります。
そうではなく、それは完全に正しい又は誤ったものではありませんが、否定的に見るのではなく、その技術をあらゆる立場、特にマイノリティーの立場ならどう考えるのか想像するようにし、それらの技術が私たちの生活にとって、新しい希望となるように導かなければ、進歩はありません。
無論、そこに行きすぎた商業主義などがあっては、逆に誤った方向に進むのも既にわかっていることです。

以前、試験管ベイビーという言葉で、世間では否定的に考えられていた体外受精。今や10万人を超す日本人がそれにあたります。
どうでしょうか、この変わりようは?それはどのように日本で変化していったのでしょうか?
私たちは社会の価値観や思考の危うさをしっかりと考えなければならず、簡単に新しい医療技術を否定するものではありません。

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