自覚症状がない?! 卵巣腫瘍に要注意

おはようございます!
いよいよ8月に入り、ますます暑くなってきましたね。
弊社は、なんらかの身体的事情によって、お子様を授かることができない方のために、代理出産・卵子提供のお手伝いをするエージェンシーですが、弊社にご相談に来られる方々の中には、がんなどのご病気によって、卵巣や子宮の摘出をされた方も多くいらっしゃいます。
そのような方々がおっしゃるのは、「とにかく定期検査を受けて早期発見をすることが大切」ということです。

今日は、なかなか発見しにくい病気である、卵巣腫瘍についてお伝えしたいと思います。
卵巣は周期的に卵子を排出し、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌するなど女性のからだの健康を維持するために重要な働きをしている器官です。また、腫瘍ができやすい臓器でもあります。

ovarian tumor

【腫瘍の種類】
卵巣にできる腫瘍を卵巣腫瘍といい、腫瘍の性質によって以下の2つに分けられます。

1.のう胞性腫瘍(卵巣のう腫)

卵巣腫瘍の8~9割が卵巣のう腫で、卵巣の一部に分泌液が溜まってしまい、袋状に大きくなるもの。
卵巣のう腫は、のう腫の中の内容物によってさらに以下に分けられます。

(1)しょう液性のう腫
透明度があり水のような内容物で、のう腫は1つ、またはブドウの房のように塊を形成しながら発達する場合もあります。
(2)粘液性のう腫
粘り気のある粘液の内容物。
(3)皮様(ひよう)のう腫
成長ホルモンによって皮脂分泌物や髪の毛、骨、歯などに変化し、卵巣内にたまる。

2.充実性腫瘍

かたいコブのような腫瘍を形成し、良性、中間群、悪性の3つに分けられ、悪性の場合が多く、悪性に分類されるものは、いわゆる卵巣がんです。


【腫瘍の症状】

卵巣は腹腔内にあるため、腫瘍が小さいうちはほとんど自覚症状がありません。腫瘍が親指大ぐらいの大きさになって気づくことが多いと言われています。腫瘍がにぎりこぶし大ぐらいになると、下腹部がふくらみ張ったような違和感を感じるようになったり、しこりに触れたりするようになります。さらに大きくなると腫瘍が周囲の組織を圧迫するようになり、卵巣機能低下による生理不順、不正出血、尿管・膀胱を圧迫することによって頻尿などの症状があらわれます。
卵巣が根元からねじれてしまう茎捻転(けいねんてん:腫瘍の根元がねじれて出血や壊死を起こした状態)を起こすと、激しい腹痛、嘔吐、発熱を伴い、緊急手術を行うということもあります。

【検査】
触診、超音波検査、CT、腫瘍マーカーなどにより腫瘍の大きさやかたさ、良性か悪性かを
診断します。
卵巣単独の検査というのはなかなか受ける機会がありませんので、婦人科で子宮がんの
検診などを受ける際に、「卵巣も見てもらえますか?」と一言伝えると、超音波で一緒に見てもらうことが可能です。

【治療】
小さい腫瘍で良性と予測される場合は、定期的な診断を受けながら経過を観察します。
しかし腫瘍が5センチ以上に肥大している場合、悪性の疑いがある場合には、摘出手術を行います。
手術には、病巣だけを摘出する方法(のう腫核手術)と、卵巣ごと摘出する方法(卵巣摘出手術)があり、腫瘍の大きさ、性質、年齢、出産希望の有無などを考慮し選択されます。

卵巣は左右に1つずつあるので、片方を摘出した場合でも妊娠・出産は可能ですが、その
反面、卵巣を残した場合、再発の可能性も残ります。

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