不育症-その原因と治療方法

おはようございます!
今日は二日続いた雨もあがって、晴れ間がのぞいています。傘を持たずに出かけられるお天気は、やはり気持ちがよいものです。
最近はスーパーの店頭にも、筍や菜の花といった春ならではの食材が並んでいるのをよく目にします。日に日に春が近づいているのを感じますね。

今日は、不育症の原因と治療について、お伝えします。
前回書いたとおり、流産のほとんどは、染色体異常胎児の自然淘汰によるものですが、3回以上自然流産を繰り返す場合は、習慣流産(不育症)と呼ばれます。習慣流産の場合は、治療を行わなければ次の妊娠でも50~70%が流産してしまいます。

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では、この不育症を引き起こす原因には、一体どういったものがあるのでしょうか?
不育症の原因には、子宮異常(子宮の形状に異常がある場合や子宮筋腫・内膜症などの疾患)、内分泌異常、感染症、夫婦染色体異常、免疫異常、血液凝固異常などが挙げられます。これらのうちでも、子宮異常や免疫異常のケースが多いと言われています。治療法としては、子宮形状異常の場合は手術、それ以外は薬物療法等が用いられます。
不育症を引き起こす原因として最近注目されているものに、胎盤などに血栓ができやすい抗リン脂質抗体症候群があります。これは上記の分類では、免疫異常にあたります。抗リン脂質抗体症候群の場合は、低用量のアスピリン療法(小児用バファリン)や漢方薬(柴苓湯)を用いる方法があります。

昨年厚生労働省研究班が発表した不育症に関する実態調査では、不育症に悩むご夫婦には、心への影響もあるという結果が明らかになりました。抑うつ傾向になる方も少なからずいるとのこと。長期に渡る治療が、身体的にも精神的にも負担になることを考えれば、不思議はありません。

このように、お子さんを望むご夫婦にとっては大変つらい不育症ですが、上記の調査によれば、専門外来で適切な検査・治療を行った人のうち、なんと8割以上の方が、無事出産できていたそうです。最近は、不育症の原因を突き止める方法や、治療法もめざましく進歩しています。悩まずに、専門医を受診することがまずは大切です。

しかし、検査を行っても、原因が分からないケースもあります。弊社に相談に来られる方のなかにも、長年治療を行ったにもかかわらず、望む結果が得られず苦しまれてきた方がたくさんいらっしゃいます。弊社では、日本で行える医療によって解決策が得られない少数派の方々にも、新しい選択肢をご提供し、少しでもお手伝いをしたいと願っております。日本の医療で報われない日本人患者のサポート、それが私たちのミッションです。今後とも、どうか応援よろしくお願い致します。

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