出自を知る権利

メディブリッジでは、代理出産、卵子提供、その他多数の高度生殖補助医療にかかる医療サービスをプログラムとして組み立てて、組み換え、さらにはリミックスしたりして、皆様のご希望ご状況に合わせ、様々お手伝いをしています。

たとえば、代理出産や卵子提供などは、海外においては不妊治療の選択肢の一つとして法的にもフレームワークが構築されていたりします。そのフレームワークの中には、「出自の権利」といったトピックもあったりするわけなんですが、様々な選択肢をご検討なされている方のなかには、この「出自の権利」ということばをお聞きになった方も多くおられるはずです。

今回は、この「出自の権利」について。

まず、「出自の権利」とは、子どもが自分の出生や遺伝的ルーツを知る権利です。出自の権利は、子どものアイデンティティ形成、健康管理、家族関係構築など、子どもの健全な成長と発達に不可欠な権利であるとされています。具体的には、子どもは以下の情報を知る権利があるとされています。

・自分の出生に至った経緯
・自分の遺伝的ルーツ
・自分の出生に関わった人々の情報など

この権利を尊重するために、子どもが自分の出自を知ることを望んだ場合には、適切な方法で情報を提供することが大切なのです。

ですが、そもそも、子どもが自分の出自を知りたいと考えはじめるということは、何かのきっかけがあり、子どもが何か秘密があるのではと感じ取っていたり、子供なりになにか予測しているといったこともあるのかもしれません。このような段階になって子どもが事実をつかんだとして、場合によっては、悲しさや怒りといったことへもつながるケースがあるとする報告もあったりします。

こういった報告もあったりしますゆえ、親になりたいと願うご夫妻は将来に向けて下に記載しているようなことを少しずつお二人で話し合うとより良いのかもしれません。

・予め告知をする、そうしない、
・予め告知をするとしたら、どのタイミングで何をどこまですべきなのか
・予め告知をするとしたら、誰が告知をするのか、二人でなのか一人でなのか

ポイントは全てを予め決めて進めるということではなく将来に向けて少しずつ話し合っていくことだと思いますし、下に記載している点も汲みするとよりベターといった報告もあったりします。場合によっては、信頼できる方やカウンセラーも巻き込んで。

・子どもの意思を尊重して無理に伝える必要はない
・すべてを最初から話さなくても良く、段階を経て、子どもの年齢にあわせて少しずつ話したほうがよい
・成人して話されるとショックが大きくなる傾向にある
・献血の大切さなど、なにか提供を受けざるを得ない方が世の中に存在するなど周辺トピックも小さな段階で絵本などで話してみる

話し合って一致したお二人の意見には、ルールやレギュレーションはもちろんなく、お二人がどう考えるかが全てです。焦って決める必要もないわけで、時間をかけて丁寧にお2人で少しずつ話あっておかれることが良いのかもしれません。

卵子提供プログラム・代理出産プログラム・着床前診断プログラム・受精卵養子縁組プログラム(使用予定のない受精卵を譲り受けるプログラム)についてのお問合せは、メディブリッジまでお気軽にお問い合わせください。

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