着床前スクリーニング

受精卵の染色体数の異常を調べる方法として着床前スクリーニング(PGS)というものがあります。そのスクリーニング手法には数種類の方法があり技術進歩によって時間経過とともに精度等はどんどん向上しています。

着床前診断2

現在、最新のPGS手法は、次世代シークエンサー(NGS)という最新の分析機器を用いたスクリーニング方法でNGS法と呼んでいます。

NGS法では具体的に何を行っているかというと、まず、卵子と精子が受精して5日目程で胚盤胞に成長した段階で、将来胎盤になる部分の細胞を数個ほど胚生検して採取します。胚生検(バイオプシー)とは、受精卵から検査のために一部の細胞を採取する方法です。

そして、採取した細胞からDNAを抽出します。抽出したDNAを全ゲノム増幅(WGA)と呼ばれる方法で何万倍にも増やし、
増幅したたくさんのDNAの断片を一気に読み取ります。そのうえで、その情報をコンピューターで解析して何番染色体のどこの配列なのかを分析します。

染色体ごとのDNA量の比は各染色体の長さに比例していて、読み取る個々のDNA断片の長さはほぼ同じで断片数とDNA量は一致しますので、調べた受精卵の染色体ごとのDNA断片数の割合が標準的な比率と比較することで染色体の数が判定できます。次世代シークエンサーは細胞内のすべての染色体のDNAを細かい断片にしたうえで一気に読み取ることが可能で、桁違いの情報を処理することができるのです。

弊社メディブリッジでご提供している卵子提供プログラムや着床前診断プログラムにおけるPGS(着床前スクリーニング)はもちろんNGS法によるもので、お受けいただくかご選択が可能です。卵子提供プログラムにおきましては、多くのクライアント様はこのNGS法によるPGSの実施をご選択されております。

卵子提供等も含め着床前スクリーニングをご検討の方はお問い合わせください。

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