妊娠初期の「風しん」で障害 男性も要注意

こんにちは。2月も終わりですが、まだまだ寒い日が続きますね。
本日は風しんにまつわるお話しをさせていただきます。

風しん

 

妊娠中の女性、特に初期の段階で「風しん」にかかると約8割の確率で赤ちゃんに障害が出るといいます。風しんはうつりますので、これはひとごとではなく夫や同僚、さらにおじいちゃんがうつしてしまう可能性もあるのです。
お母さんと一緒にごはんを作る女の子、西村葉七ちゃん4歳です。ピンクの眼鏡は、目の乱視を矯正するためです。
「うまーい、最高!」(西村葉七ちゃん)
母親の麻依子さんは、あることを後悔しています。
「妊娠7週目に頸部のリンパが腫れているのがわかって、血液検査の結果“風しん”にかかっているのがわかった」(母親 西村麻依子さん・34歳)
産婦人科の医師からは、こう告げられたといいます。
「中絶するように言われた。100%障害が出るとわかっている子を『なぜ産むのか』と言われた」(母親 西村麻依子さん)
お腹の中の子どもを信じ、産む決断をした西村さん。実際に葉七ちゃんが生まれてくると、恐れていたことが現実となりました。
「心臓に2か所穴が開いている。角膜の混濁が右目にある、将来的に発達障害がでる可能性があると言われた。“風しんにかからなければ”という気持ち…この子に本当に申し訳ないことをしてしまったと」(母親 西村麻依子さん)
風しんは2012年から翌年にかけ流行し、1万7000人が感染しました。この時期に胎内で感染し生まれた45人の赤ちゃんには障害があり、少なくとも7人が生後5か月を前に亡くなりました。
「先天性風しん症候群と言われていて、耳が聞こえにくい、聞こえない、聴力がほとんどない。視力が低い、白内障、場合によっては目が見えない。もう1つが心臓の奇形ですね」(済生会中津病院 安井良則医師)
この時期の流行にはある特徴があったといいます。
「“取り残された年代”、特に30代後半から40代の男性を中心に流行していて、ご主人が発病して妻がもらってしまうケースが少なくなかった」(済生会中津病院 安井良則医師)
風しんの予防接種を受けているかどうかは、世代や性別によって大きな違いがあります。特に1979年以前に生まれた男性は、予防接種を受ける機会が全くありませんでした。
「男性にもワクチンをうってもらって、ワクチンを打てない妊婦や抗体がつきにくい人を守ることができる」(妊娠中に風しんにかかった 西村麻依子さん)
日本産婦人科医会は2020年までに国内から風しんをなくす「風しんゼロプロジェクト」を立ち上げるなど、ワクチン接種を呼びかけています。
「カメラさん見てくれてるよー」(西村葉七ちゃん)
母親が妊娠初期に風しんにかかり生まれた葉七ちゃん。心臓に開いていた穴も自然に治りました。いまは療育センターに通い、ゆっくりと成長しています。
「他の子どもと比べると幼いところはたくさんあるが、葉七なりの成長を頑張ってしていると思う」(母親 西村麻依子さん)

男女共に抗体を持っていない方は、早々にワクチン接種のご受診をお勧めします。
体外受精を受けられる方の場合には、抗体ワクチンを受けてから2か月以上経過してから治療を行うのが望ましいとされています。

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