月経前不快気分障害「PMDD」

こんにちは。
全国的に、急に冷え込んできましたね。
寒さで肩や首の筋肉が緊張し、肩こりになりやすくなる季節です。
夜は暖かいシャワーや半身浴などで、体の緊張をほぐしましょう。

PMDD_投薬治療

さて、月経期間中に気分の波が激しくなる傾向が強い方はいらっしゃるかと思います。
中には、日常生活に支障をきたすほど症状が強い方もおられます。
今日は、これまであまり認知されていなかった月経前不快気分障害「PMDD」について、分かりやすく書かれた記事をご紹介します。

月経前不快気分障害「PMDD」 鬱の一種、薬で治療が可能

月経前、心身に不調を感じる女性は2~5割とされる。中でも特に精神症状が重い場合、鬱病の一種である「月経前不快気分障害」(PMDD)の可能性がある。PMDDは日本ではあまり知られていないが、服薬で治療が可能。東京女子医大東医療センター精神科の山田和男教授に聞いた。(油原聡子)

◆不安系症状強い

山田教授は「分かりやすく言うと、PMDDは月経前だけに起こる鬱病」と説明する。月経の7~10日前に症状が出始め、月経開始とともに症状は消える。だるさやむくみ、不安感など月経前に心身に症状が出る「月経前症候群」(PMS)に比べ、精神的な症状が重い。

日本ではPMDDはあまり知られていないが、国際的には鬱病の一種として認められている。今年5月、アメリカ精神医学会がPMDDを鬱病の一つとして認め、診断基準を定めた。

PMDDは、イライラ感や不安感が強かったり、怒りっぽくなり、感情のコントロールができなくなったりなど不安系の症状が強いのが特徴だという。体に起こる症状では、食べ過ぎたり、異様に眠くなったりする。体が膨らんでいるように感じる人もいるという。「月経前以外の時期には症状が治まり、普段通りの生活が営めるのが他の鬱病との大きな違い」と山田教授。

PMDDの原因はまだ明らかになっていない。だが、女性ホルモンの一種、プロゲステロンかその代謝産物のいずれかの働き掛けで、情動や食欲、睡眠などをコントロールするセロトニンと呼ばれる神経伝達物質が減少することで引き起こされるとみられている。山田教授は「PMSの場合はセロトニンの減少量がPMDDに比べて少ないため、症状が軽くなると考えられている」と説明する。

記事によると、PMDDは月経の10日ほど前に症状が始まり、月経の二日目にほとんどの症状が治まる方が多いようです。
PMDDは、服薬をすることで治療が可能ということで、PMDDの疑いがある場合は精神科を受診するよう勧められています。

また、PMSに対する男性の認識は低いようです。

■PMS、男性の認知度低い

月経前不快気分障害(PMDD)が知られていない一方、多くの女性が経験している月経前症候群(PMS)についても男性の認知度が12.6%と低いことが小林製薬(大阪市中央区)の調査で分かった。

同社は昨年、男女計618人にPMSに関する意識調査を実施。それによると、男性にPMSを知っているか尋ねたところ、「知っている」(7.4%)、「少し知っている」(5.2%)で合わせてもわずか12.6%だった。一方、生理痛については、「知っている」(47.6%)、「少し知っている」(26.2%)で計73.8%だった。

男性にPMSが理由で仕事や学校、家事を休む女性をどう思うか尋ねると、「理解できる」(25.2%)、「どちらかといえば理解できる」(48.2%)と73.4%に上った。

これまであまり認知されていなかっただけに、PMSやPMDDで悩みながらも、投薬により治療が可能な症状だと知らないままの方が多いかと思います。
月経は、毎月起こるもの。
日常生活に支障をくきたすほど強いPMDDやPMSに毎月悩まされるのは、大変なことです。
あまり悩まず、投薬治療をするという選択肢を取るというのも方法の一つではないでしょうか。

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