女性のホルモン検査について

こんにちは。
今週からとうとう12月に突入しました。
クリスマスや年賀状、大掃除と忙しくなりそうですが、体調管理に気を付け、今月も頑張りましょうね。

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今回は女性の不妊検査であるホルモン検査についてお話をしたいと思います。
ホルモン検査では血液や尿の中のホルモンの量を調べて、排卵障害の原因究明や排卵日予測することができます。
月経が数カ月に1回しかこなかったり、月経周期が不規則な人は、排卵が起こりにくくなっていると考えられます。
排卵というのは、さまざまなホルモンが密接に関係し、互いに情報交換しながら、連携して排卵や着床の準備を行います。
その際、どこかに問題があると、排卵に障害が出てしまいます。
ですから、ホルモンの検査をすれば排卵が起きにくい原因がわかるというわけです。

採血で調べるホルモン
1.FSH(卵胞刺激ホルモン):卵胞の発育を促す
2.LHホルモン(黄体化ホルモン):排卵前になると大量に分泌される、成熟した卵子の排卵を促す
3.プロラクチン(乳汁分泌ホルモン):乳汁分泌と排卵の抑制に働く
4.エストロゲン(卵胞ホルモン):子宮内膜を厚くする
5.プロゲステロン(黄体ホルモン):子宮内膜を着床準備状態にする
6.AMH(抗ミュラー管ホルモン):発育過程にある卵胞から分泌される

ホルモン検査でわかる不妊原因
1.FSH、LHがともに高値、AMHが低値→卵子がなくなってきている、閉経が近い
2.FSH、LHがともに低値→視床下部や脳下垂体に問題のある排卵障害
3.FSHは正常かつLH、テストステロン、AMHが高値→PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
4.プロラクチン高値→高プロラクチン血症による排卵障害
5.プロゲステロン低値→黄体機能不全

排卵はLH(黄体化ホルモン)が脳下垂体から一度に大量に放出されること(LHサージ)が引き金になって起こります。
このため、排卵の前日に尿中LHが急激に上がります。
そこで、排卵が近くなった頃から毎日尿をとってLHを調べていうと、ある突然陽性になるので、その翌日あたりから排卵日になることがわかります。

また、最近、測定できるようになったホルモンに抗ミュラー管ホルモン(アンチ・ミュラリアンホルモン/AMH)があります。
これによって卵巣にどれくらいの卵子が残っているかがわかるようになりました。
排卵誘発剤の注射により、いくつくらいの卵胞が発育してきそうかを予測できるため、体外受精を行う際の卵巣刺激法をきめるのに役に立ちます。
このAMH値が低いと、閉経が近づいている可能性があるため、早めのステップが必要になります。
不妊治療を開始した年齢が高い方は早めに受けておきたい検査です。
なお、AMH検査(採血)時期は月経周期のどの時期でも可能です。

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