卵管障害とは

こんにちは
先週の蒸し暑い日に比べ、今日は気温も穏やかですごしやすい日ですね。
このような天気が毎日続いてくれるとうれしいです。

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さて、今日は卵管障害ついてお話をしたいと思います。

卵管障害とは

卵管は、卵巣と子宮をつなぐパイプの役割を果たす器官です。
卵巣から排卵された卵子をキャッチし、膣⇒子宮⇒卵管と進んできた精子と受精させ、受精卵を子宮に送る重要な働きをしています。
この卵管が閉塞すると、卵子や精子が卵管を通れないため受精できず、妊娠できません。
また、卵管采の周囲が癒着すると、卵巣から飛び出た卵子をうまく卵管に取り込めず、妊娠できません。

卵管にこのような障害が起こる原因には主に次のようなものがあります。
●クラミジアなどの感染による卵管炎や腹膜炎
●腹腔内の手術による卵管周囲の癒着
●子宮内膜症による癒着

また、子宮外妊娠により両側の卵管切除を行ったり、避妊手術として両側卵管結さつ術をおこなったりしたあとに妊娠を希望するケースなどもあります。

卵管障害の治療法
卵管のどの部分に問題があるかによって治療法は異なります。

【両側の卵管の途中や根元が閉塞している場合】
卵管の顕微鏡手術はかなり有効な治療手段でしたが、体外受精が広く行われるようになってからはほどんど行われなくなってきています。
卵管鏡は、細いカテーテルを膣から子宮腔を経て卵管に挿入し、卵管の内腔を押し広げて閉塞部分を通す手術です。
かなりの頻度で卵管が通るようになりますが、再度閉塞してしまうこともあります。
体外受精は、もともとこのような卵管障害の治療を目的として開発されました。
体外受精では卵管を必要しないので、卵管が閉塞している場合は非常に有効です。

【卵管采が癒着している場合】
卵管の出口である卵管采が癒着すると、卵巣から排卵した卵子を卵管の中へうまく取り込めなくなります。
癒着がひどくなると、卵管采が閉じてしまい、卵管に水がたまって卵管がソーセージのようにふくれる卵管水腫と呼ばれる状態になります。
この場合、腹腔鏡手術によって卵管采周囲の癒着をはがしたり、卵管水腫の先に孔(あな)をあけて新しい卵管采を作る手術を行うこともありますが、手術後また癒着することも多く、現在は体外受精が行われることが多くなっています。

卵管障害は女性の不妊原因の約30%とも言われています。
不妊でお困りの場合は一人で悩まず医師や病院に相談してみましょう。

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