新型の出生前診断は従来の診断法より誤りが少ない?

こんにちは。
ゴールデンウイーク前半の3連休は好天に恵まれましたね。
行楽地には観光客が集まりますが、潮干狩りを楽しまれている方も多いのではないでしょうか?
暖かい日差しの下、それぞれ思い思いにゴールデンウィークを楽しみましょう。

clam

さて、今日は新型出生前診断についての記事をご紹介いたします。

新型出生前診断:命の判断、慎重に 新潟大病院で「臨床研究」始まる

妊婦から採血して胎児の遺伝子を検査し、3種類の病気の有無を調べる新型の出生前診断が、4月から新潟大病院で始まった。一般の診療ではなく全国14病院と共同で行う「臨床研究」の一環だ。検査は採血だけで負担が軽く、従来の診断法より誤りが少ない。それでも「陽性」(病気の可能性が高い)と診断されれば、確認には流産の可能性が増す「羊水検査」が必要だ。費用は約20万円かかる。「病気の子の中絶が増え、差別の拡大につながらないか」との声も出ている。【高木昭午】

 ◇3種の病気検査
新型診断で調べる病気は「21トリソミー」(ダウン症)、「13トリソミー」「18トリソミー」だ。いずれも、生まれた子はさまざまな障害を負う。

診断を受けられるのは、妊娠10~16週の女性だ。さらに今回、新潟大などは対象を▽3つの病気のどれかの子を妊娠した経験がある▽出産予定日に35歳以上--などの人に限った。こうした人は、胎児がどれかの病気である率がやや高く、約0・5%以上になる。

妊婦の血を調べる出生前診断は従来、1回数万円で行われてきたが、ダウン症のない子の10人に1人弱を「陽性」と誤るなど正確さに欠けた。新型は米国での検査実績で、ダウン症のない子を「陽性」と誤った率が、約1000人に1人。逆にダウン症の子を「陰性」とした率は、100人に1人弱だった。

新型診断の場合でも、「陽性」が本当に病気かを確認するには、「羊水検査」が必要だ。この検査では子宮に針を刺すため、300人に1人程度が流産するとされるが、「新型診断の長所は、誤った陽性が比較的少なく、不要な羊水検査を減らせること」と新潟大病院総合周産期母子医療センターの生野寿史(はいのかずふみ)助教は話す。
 
 ◇差別助長懸念も
一方で、出生前診断には「病気と分かったらどうするか」という問題がつきまとう。病気と知って産むなら、病状によっては出生直後から特別な治療が必要だ。また、診断が広がって「病気の子は中絶が当然」などの風潮を招けば障害者差別の拡大にもつながりかねない。このため日本医師会や日本医学会など5団体は3月、新型診断について「まず臨床研究として認定施設で慎重に開始されるべき」と声明を出した。

病気の子が生まれたら、新潟大は新生児集中治療室(NICU)などで治療する。「診断と出生後の支援が両方できる病院が必要だと考え研究に参加した」と生野さんは話す。
一方で心配の声も上がっている。ダウン症の長男(30)ら息子4人の母親で臨床心理士として遺伝相談に携わる玉井真理子・信州大准教授(52)は「検査を受ける人が増えると、その人たちにそんな意識はないのに、障害者を『(母親が)勝手に産んだのが悪い』という目で見る風潮が生じるのではないか」。

 「13トリソミーの子供を支援する親の会」(会員70人)の会長を務める主婦(53)は「次女が患者だが16歳になり支援学校に通う。この病気は短命といわれ苦労も多いが胎児の命を簡単にあきらめないで」と訴えている。

13トリソミーと18トリソミーの子は心臓病などがあることが多く、運動能力や知能の発達が遅れる。1年生きる率は1割以下とも言われるが、手厚く治療すれば2~3割ともいい、成人した人もいる。ダウン症は人により心臓病や成長障害が出るが、学校の支援クラスなどに通う子が多い。俳優や芸術家になった人もおり、平均50年から60年生きる。
 
 ◇陽性…誤判定も、2次検査必要
新型診断で「陽性」と判定されても、胎児が本当に病気である確率は、妊婦の年齢などで大きく違う。
この検査は健康な胎児を、約1000人に1人の率で誤って「陽性」と判定する。受診者約1000人に一つの「黒星」が付くとも言える。

一方、例えば妊婦が35歳だと、胎児1000人のうちダウン症の子は約3人。この全員が陽性になれば、白星(正しい診断)三つで「3○1●」になる。陽性が本当に病気の率は約75%だ。

妊婦が40歳だとダウン症の子は1000人に12人程度。「12○1●」で、本当に病気である率は9割を超す。一方、25歳だとダウン症の子は1000人に1人。〇と●が一つずつで、率は5割だ。

さらに18トリソミーは患者が少ない病気で、35歳の妊婦1000人に病気の子は1人弱。○一つ弱に対して●一つになる。

こうした事情は出生前診断に限らず、がん検診やHIV検査など、大半が健康な受診者からわずかな患者を見つける検査に共通だ。相当に正確な検査でも一度で「病気です」と断定はできず、2次検査が必要になる。

昨日、「出産」をテーマにしたTBS系特番『テレビ未来遺産“いのちの輝きSP”生命誕生ドキュメント 夫婦の葛藤と決断…私どうしても産みたい!』の放送がありましたが、それぞれの方の考え方や抱える葛藤はさまざまと思います。
弊社では、卵子提供プログラム及び代理出産プログラムをご提供しております。
ご検討中の方は、是非一度、弊社メディブリッジまでお問い合わせ下さい。

記事が良いと思われましたら是非クリックをにほんブログ村 マタニティーブログ 海外不妊治療へ

Copyright:c  2008-2013 MediBridge Inc. All Rights Reserved