卵子の老化と不妊治療

おはようございます。
昨日は銀座は雨でしたが、今日は青空が広がっています。
こんな気持ちのよい日は、秋空の下で、ランチを外で食べるものよいかもしれませんね!

さて、今日はこんな記事をご紹介します。

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「卵子の老化」不妊治療、年齢との戦い…重い費用負担も

「もう、東洋医学に足を踏み入れるしかないから」

 砂糖と油を抜き、食べて良いものは豆と野菜と穀物。おやつは、干しいもと栗。東京都世田谷区のパソコン講師、岡本藤子さん(42)は今年3月から、それまでの体外受精に加えて鍼灸(しんきゅう)院に通い、食事の指導を受けている。月に1回程度は外れる食事もするが、それ以外は体の状態に合わせた指導を忠実に守る。

 当初は鍼灸師から「体が陽性に傾いているため、陰性の食材を取るように」と指導された。「意外なおいしさの発見があったりして、案外楽しんでいます。子供が授かれていない以外は幸せな生活、かな」

 学生時代に知り合った夫とは12年間同棲(どうせい)し、婚姻届を出した。その後も子供のことは考えなかったが、3年前に親戚の葬儀で子供を見て、「子供がほしい」と突然、思い立った。だが、妊娠しない。

 良いと思うことはほとんど試した。今、体外受精のために通う病院は3カ所目の医療機関だ。「ぎりぎりの年齢。ただ、若い頃は子供を持ちたいとは思えなかった。それも全て自分が選んできた道なので、後悔はありませんけど」

 近年知られるようになった「卵子の老化」。だが、かつては年上の女性から「子育ては体力がいるから早いほうがいい」と言われる程度で、高齢になるほど妊娠しにくいという事実を知らない人も多かった。

 病院での不妊治療を始めると、当然のように卵子の老化が語られる。「早く妊娠しないと、ますます可能性が低くなる」。患者は追い立てられるように治療に向かうようになる。

 医師側にも焦りがある。国立成育医療研究センター不妊診療科医長の齊藤英和医師は「44歳での体外受精の成功率は1%だが、38~39歳では10%。治療を改良して妊娠率を上げようと思ったら1%上げるのでも並大抵なことではないが、子供を持ちたいと希望する年齢が1歳でも若くなれば妊娠率は簡単に上がる」という。

 しかし、芸能人が40~50代で出産したというニュースが流れるたび、「現在の医学は進歩し、高齢でも妊娠できる」との楽観論が蔓延(まんえん)する。

広島市の会社員、加藤和音さん(46)=仮名=は31歳のときに治療を始めたが、38歳で中断。40代になって治療を再開するか検討した。気が進まなかったが、周囲の「40代の妊娠は普通。まだ大丈夫」といった雰囲気に負担を感じたという。

 ただ、年齢が高ければ妊娠しにくいというのは一般論で、もちろん個人差がある。岡本さんは「10人やって2人成功したから10分の2というのではなく、自分は1人なんだから結果は全て1分の1と思っています」。

 年齢的にはぎりぎりだと分かっているけれど、悲壮感はない。次の体外受精に向けて体調を整え、最大限の努力を続けている。「来月の卵子はすごくいいかもしれない。後悔のないようにしないと」。生活の全てを不妊治療にかける日々は、しばらく続く。

 ■保険きかず重い費用負担

 不妊治療として行われる検査や投薬、処置には保険がきかない場合が多く、大きな負担になる。

 大阪府内のある専門病院では、排卵や卵管、精子などの初期検査費用に2万~3万円。排卵日を特定するタイミング治療のための超音波検査は1回約3000円。夫の精子を採取し、排卵に合わせて注入する人工授精の費用は約2万円だ。

 卵子と精子を採取して体外で受精させ、受精卵を子宮内に戻す「体外受精」になると費用は跳ね上がる。自然の排卵に合わせた「自然周期」の場合は約30万円、卵巣刺激の投薬を行って排卵を管理する「刺激周期」の場合は約65万円としている。

 ただ、医療機関によって料金体系はさまざまで、かかる費用は異なってくる。約5年間の治療総額が約130万円だったという夫婦もいれば、約6年間で1000万円を超えた夫婦もいる。

不妊治療は、時間とお金だけではなく、精神的にも負担の大きいものです。
この記事にもあるように、妊娠を望む方は、できるだけ早い時期からの対策が必要ですね。

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