デリケートな精巣

こんにちは
花々が咲き始め景色を彩っていますね。
みなさんは、オオイヌノフグリという花をご存知ですか?
早春によく小道に咲いており、コバルトブルーの花弁をつけます。
そのオオイヌノフグリの名称の由来は、大きな犬の睾丸(精巣)に似ているからだといわれています。

さて、そんな精巣とは、動物の雄がもつ生殖器の1つです。
雄性配偶子(精子)を産生する器官であり、哺乳類などの精巣は睾丸とも呼ばれ、左右1対です。

ヒトの精巣は、直径4 – 5cm程度の卵型をしており、下腹部にある陰嚢(いんのう)と呼ばれる皮膚が袋状に垂れ下がった部位の中におさまっています。

精巣の隣には精巣上体(副睾丸)があり、精巣で作られた精子はまずここに運ばれます。
精巣上体には精索(せいさく)というヒモ状の構造がつながっており、精巣へ出入りする動脈、静脈、神経、および精子が通る精管がその中を通っています。
精索は、鼠径部の鼠径管を通って腹の中へとつながっています。
精巣と精索全体は、陰嚢の中で精巣挙筋という腹筋の一部が変わった筋肉に包まれ、ぶら下がっています。
精巣挙筋が収縮すると、精巣は腹部の方へと引き上げられます。
平均的に右側に片寄っていることが多いようです。

精巣容量が4mlに達した頃が第二次性徴・思春期の起点となり、起点の年齢は平均して11歳6ヶ月前後といわれています。

精巣の中には、精子を作る場である精細管と呼ばれる直径数百μmの管が蛇行しながらびっしりと詰まっており、その管の内側で精子の元になる精祖細胞が減数分裂を経て、精子になる過程が起こっています。
出来上がった精子は、管の中を流れていき、精巣の端に集められ、精巣の隣の精巣上体へと運び出され、そこで成熟し、射精を待ちます。

ヒトの場合、精巣上体で最大10億程の精子が貯蔵できると考えられていますが、精子発生は、体温よりも温度が低くないとうまく進まないことがわかっています。
精巣が陰嚢の中にあり、体外にぶら下がっているという構造は、精巣の温度を体温より低く保つのに役立っているのです。
そのため静脈血(比較的低温)が動脈血(体温)に巻きつく様に位置しています。

また、高熱などにより一時精巣内にいる精子が死滅してしまうこともあるので、もし高熱が続くようでしたら精巣を冷やしてください。
特に、おたふくかぜには注意が必要です。
おたふくかぜにかかると睾丸炎になる可能性があります。
睾丸炎になると、造成機能の低下を招きます。
高熱やおたふくかぜになると、不妊症になるわけではないですが、早めに医師に見てもらい適切な処置をするなどの対策が必要です。

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