九大グループが不妊に関連する酵素を特定

おはようございます!
週末は、台風が各地で猛威を振るいましたが、皆さんの地域は大丈夫でしたか?
9月から10月は台風が増えます。これからの季節は災害に備えて注意が必要ですね。

さて、今日は、不妊の原因に関連する酵素が特定されたというニュースをお伝えします。

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酵素特定 不妊治療に光 九大・佐方教授のグループ

人間など脊椎動物の受精前の卵子が、受精を待つ過程で細胞分裂を「一時停止」する仕組みを、九州大学理学研究院の佐方功幸教授(分子生物学)のグループが、アフリカツメガエルの卵を使い、分子レベルで解明した。「一時停止」は細胞の異常分裂を防ぐ上で重要な現象。この成果について佐方教授は「人間の不妊の診断、治療法の開発にもつながる可能性がある」としている。

佐方教授によると、受精卵は細胞分裂を繰り返し生物の個体となるが、未受精卵も一度だけ分裂し、受精を待つ。ところが、何らかの理由で受精なしで細胞分裂が進むことがある。マウスの場合、受精せずに細胞分裂が続くと、卵巣奇形腫などの異常が多く発生するという。

 過去の研究で、未受精卵の分裂を促すタンパク質「APC/C」(分裂後期促進因子)と、分裂を止めるタンパク質「Emi2」が結合し、受精の前段階となる「一時停止」を引き起こすことが分かっていたが、詳しいメカニズムは謎だった。今回はアフリカツメガエルを使い、結合・非結合の原因となる酵素を突きとめた。

実験では、特定の酵素によってEmi2がリン酸化されると結合が阻害された。逆に、別の酵素でEmi2がリン酸化されなければ正常に結合した。この結果、未受精卵の「一時停止」には、脱リン酸化酵素(リン酸化させない酵素)の働きが重要になることが分かった。

 佐方教授は「人間の不妊の原因の一つとして、脱リン酸化酵素に問題があったり、Emi2自体の異常が考えられる。今後も研究を進め、不妊治療に役立てたい」と話している。

 研究成果は、米国の科学雑誌「ディベロップメンタル セル」の電子版に25日付で掲載。9月12日には本誌にも掲載されるという。

不妊の原因は、未だに未解明の部分がたくさんあります。
弊社は、代理出産、卵子提供をご提供しているエージェンシーですが、弊社のクライアント様の中にも、「検査では何も問題はないが、何年も治療しても妊娠しなかった」という方が少なからずおられます。

日本では、不妊治療に対する取り組みは、まだまだ海外に比べて遅れている面がありますが、こういった優れた研究成果によって、お子さんを望む多くの方々の状況が、少しでも改善されることを、弊社は願っております。

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