低体重児、成人後にどんな影響がある?

おはようございます!
毎日暑い日が続きますねー。連日の猛暑に、私ははやくも夏バテ気味です。
皆さんも、暑さに負けないよう気をつけてくださいね。

さて、体重2500グラム未満の赤ちゃんを「低出生体重児」、1500グラム未満の赤ちゃんを「極低出生体重児」と呼びますが、この割合が、近年増えています。小さく生まれることで、知的発達の遅れや、視覚障害が出るおそれ、また生活習慣病のリスクが増える可能性が指摘されていることから、厚生労働省の研究班が発の全国調査を行うことになりました。

低体重児、成人後の健康状態は? 厚労省が本格調査へ

体重1500グラム未満で生まれた赤ちゃんは成人後にどんな健康状態か。厚生労働省の研究班が今秋から初の全国調査を始める。小さく生まれると、知的発達の遅れや視覚障害が出るほか、生活習慣病のリスクが高まる可能性が指摘されている。成人後にも影響が残るかを調べ、成長に応じて行うべき検査や予防法、支援策を探るのがねらいだ。

mom&baby


調査は、板橋家頭夫(かずお)昭和大教授らが進める。今秋から1年かけ、新生児集中治療室(NICU)がある約100カ所の病院に協力を求め、1990年前後に1500グラム未満で生まれた人にアンケートを行う。対象は推計約4千人。

現在の体格や思春期の時期、これまでの健康状態、自分をどう評価しているか、健康上、社会生活上で何か問題はあるか、などを尋ねる。共通の問題点があれば、来年度以降、健康診断も含め、本格的な調査を始める。

2500グラム未満(低出生体重児)で生まれた子どもの割合は07年に新生児の9.7%と、この30年間で2倍になった。1500グラム未満(極低出生体重児)でも0.3%から0.8%に増えた。医療の進歩で出産後の死亡率が下がったほか、不妊治療による多胎、高齢妊娠による早産の増加などの影響とみられる。

厚労省研究班による3歳、6歳、9歳児への追跡調査では、脳性まひやてんかん、知的障害、視力・聴覚障害などを持ちやすいことが分かっている。千グラム未満で生まれた子供は、てんかん発作のある子は3歳には4%だったが、9歳では10%に、知的障害と知的障害に近い状態の子も23%から34%へと、年齢とともに増えていた。

欧米の調査では、高血圧や糖尿病など生活習慣病のリスクが高まる可能性も指摘されている。生まれた直後の低栄養状態などが関係しているとみられる。

ただ、成人後に影響が残るかは、はっきりしない。米国の研究で、高校進学率や妊娠率も低いという調査結果がある一方で、カナダでは進学率や就職率、既婚率とも差がなく、「幼少時の障害は克服可能」との結果も出ている。

板橋さんは「日本の追跡調査は9歳までで、身体的な成長と知能・精神の発達が中心だった。生活習慣病のリスクなどがわかれば、適切な運動を指導するなど、予防対策も取れるようになる」という。

低体重児が生まれる原因としては、早産・子宮内胎児発育遅滞などがあげられます。
早産が発生する原因は、妊娠中毒症、前置胎盤・胎盤早期剥離などの胎盤異常、腎炎・結核・梅毒などの感染症がもっとも多く、妊娠中の生活(過労、不摂生)や母親の年齢(若年または高年)も影響します。
また、子宮内胎児発育遅滞の原因は、 妊娠中毒症、多胎妊娠、母親の喫煙、胎児の異常(子宮内感染、奇形)などがあります。

お母さん自身の注意だけでは避けられない原因もありますが、喫煙や不摂生は避けるなど、赤ちゃんを守るためにできることはありますね。今回の調査によって、今後予防法、対策が明らかになることが期待されます。

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