hMG-hCG療法(ゴナドトロピン療法)

おはようございます!
ヨーロッパでは、アイスランドの火山の噴火で大変なことになっていますね。自然の力のすごさを思い知らされます。ヨーロッパ方面に旅行の方はどうかお気をつけください。

前回排卵誘発剤についてお伝えしましたが、今日は、排卵誘発剤の中でも、注射を用いるhMG-hCG療法(ゴナドトロピン療法とも言われます)についてお伝えしたいと思います。
hMG-hCG療法とは、卵胞期(排卵前)にhMG注射することで卵胞を育てて、卵胞が大きくなったらhCG注射して卵を排卵させる治療法です。

MOMCHILD

ゴナドトロピンは下垂体から分泌される黄体化ホルモン(LH, Luteinizing Hormone)と卵胞刺激ホルモン(FSH, Follicle-stimulating Hormone)を指します。視床下部にはじまる月経周期コントロールは下垂体からこれらのゴナドトロピンが放出されることによって卵巣に伝搬されています。
排卵がうまくいかない場合にこのゴナドトロピンを投与することで卵巣を刺激して排卵を促す方法をゴナドトロピン療法といいます。

hMG(human menopausal gonadotropin:ヒト閉経ゴナドトロピン)というホルモンは女性の卵巣を刺激する働きがあり、卵胞の成長を助ける役目をします。特にhMG内に含まれている「FSH」という成分が大切で、卵巣に働きかけて質のいい卵を育ててくれます。また、hMGにはFSHの他に「LH」という物質も含まれています。
このLHという成分の主な働きは、卵が排卵するとき手助け(きっかけ)をしてくれます。ですので排卵前の卵の成長段階ではLHはほとんど必要なく、逆にLHが多量に作用してしまうと卵胞の発育に悪い影響が出ます。

そこでhMGからLHの分量を出来るだけ取り除いた薬が、近年数多く作られています。hMGからLHをほとんど取り除いたものを、純粋FSH,uFSH、 pureFSHなどと呼びますが、hMG-hCG療法では「FSH製剤」と呼ぶことが一般的です。実際の治療では、FSH製剤を使用する方法がよく取られます。

hCG(Human chorionic gonadotropin:ヒト絨毛性ゴナドトロピン) とは、出産後に胎児から分離された胎盤から抽出される性腺刺激ホルモンのことで、卵胞を刺激して破裂させる効果があります。無月経や無排卵を治療するために、まず行われるのは、クロミッドなどの内服薬を服用させるクロミフェン療法ですが、クロミフェン療法を行っても効果がない場合や、効果はあるもののクロミフェン療法による副作用によって妊娠にいたらない場合は、さらに強力な排卵誘発効果を持つhMG-hCG療法を行います。

強力な排卵誘発法であるこの方法は、非常に排卵率が高くなる反面、危険な副作用を起こす可能性があり十分な注意と観察が必要となる治療法です。体外受精時にも、ほとんどの場合この方法が用いられます。

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