女性が年をとるにつれて、卵子の質は低下し、不妊率は上昇します。さらに、IVFを必要とする女性は若い女性に比べて成功率が低く、染色体異常胚の割合(異数性の割合)が大幅に増加します。
男性側の年齢と胚の質の関係性は、あまり明確にされていません。文献は父親の年齢が上がると胚発生に影響を与え、胚の遺伝的異常のリスクを高めることを示唆していますが、臨床研究は相反する結果を報告しています。[1,2]。
Fertility institute of Hawaiiでは、卵子提供周期の転帰(治療の結果)に関するデータを確認しました。この後ろ向きコホート研究は計243サイクルに対して行われました。男性因子不妊症と男性パートナーの年齢は、線形回帰モデルで正倍数率(移植できる正常な胚の割合)を予測しなかったことが分かりました。低い正倍数率はまた、父の年齢の高さ(> 50歳)、ドナーの年齢、およびドナーのAMHとは関連していませんでした。私たちの結果は、来たる2021年のPacific Coast Reproductive Society(太平洋沿岸生殖学会:PCRS)バーチャル会議で発表されます。
結論として、当院Fertility institute of Hawaiiで卵子提供を受けている患者においては、男性の年齢と男性要因の不妊症は、移植可能な正倍数体(正常)胚の割合とは関連していませんでした。これらの結果が他の集団に一般化できるかどうかを判断するには、さらに調査が必要です。
記事監修者
”この記事は、Fertility Instutute of HawaiiのDr. Frattarelli, Dr. Karmon, and Dr. Gouletの許可を得て転載されています。”
This article has been reposted with the permission of Dr. Frattarelli, Dr. Karmon, and Dr. Goulet at the Fertility Institute of Hawaii.