妊娠のカギを握るのは、卵子の「質」だということは、よく言われることですね。
でも、卵子の質って、どうやったらよくなるのでしょうか?

卵子の質を左右するものとしては、まず一つには年齢があります。
年齢の上昇とともに、卵子の質が落ちてくるのは、よく知られているとことです。
しかし、加齢そのものを防ぐことはできません。

卵子の質には筋力が影響する

年齢の上昇それ自体は、誰にでも起こる避けがたい現象ですが、実は卵子の質に影響するのは、年齢だけではありません。
では、卵子の質を上げるためには、女性はどんなことに気を付ければよいのでしょうか?

まず重要なのは、健康であることです。
バランスの良い健康的な食生活はもちろん、質の良い睡眠をとること、ストレスを溜めないこと。
健康を保つのに、これらはとても大切です。
それに加えて、実は、体の温度もとっても重要であることを、ご存知ですか?
人間の生命現象を左右しているのは、体の温度です。
体温が低いと卵子の質や排卵にも影響があります。
体を正常に動かすための体温が低いと、元気で質のよい卵子を育てたり、排卵を起こすにも支障がでてきます。
一般的に、冷え性の方は、卵巣機能も余りよくない傾向が見られます。
逆を言えば、体を温めて、体温を上げれば、卵子の質も高まり排卵もスムーズに促される状態を作れるのです。

体を温めるのにも、いろんな方法があります。
なかでも、入浴は毎日できる手軽な方法です。
入浴には、冷え防止だけでなく、肌の調子を整えたり、リラックス効果もありますから、シャワーで済ませるのではなく、お湯にゆっくり浸かりたいものです。
疲れているとついシャワーで済ませてしまう方も多いと思いますが、実はぬるめのお風呂に入ってから眠る方が、血液循環が良くなりよく眠れるという報告もあります。
体が温まることに加えて、深い眠りに付けるなら、毎日の体調管理にはもってこいの一石二鳥の方法です。

また、外からの温め法だけでなく、自分の体内から熱を生み出すことも、実はとても重要です。
人間の体で、熱の生産量が一番多いのは筋肉です。
適度な運動で筋肉を鍛え、熱を生産できる身体を作ることが大切です。
そうすれば、卵巣の血流もアップし、卵子の質も良くなります。
入浴などの外から体を温めるのと並行して、筋力をつける運動を毎日少しでも取り入れると、卵子の質だけでなく、体調管理にも効果があります。

特にデスクワークばかりで冷え性に悩んでいる方などは、週に1回はスポーツをする時間を設けるなど、工夫したほうがいいかもしれません。
激しい運動が苦手な方は、ヨガやピラティスなどで体幹の筋肉を鍛えてみては如何でしょうか?