H.Hさん

誰かに幸せの希望を与えることができたことが嬉しい

ドナー登録をしてから、数か月後に突然のご連絡がきた時、まず第一に驚きました。登録はしたものの どこかで自分とは違う世界の出来事のように感じていたからだと思います。
その後、とんとん拍子に事が進み、渡韓日程も決まったころふと韓国の医療機関に自分の記録が残ることに多少の不安がありました。その記録が原因で入国審査のたびにしつこく質問されたりしたらどうしようかなど。。。。
しかし、そんな心配もコーディネーターの方のわかりやすい説明で問題が無いということがわかり、いざ韓国に入国しました。

正直、韓国という国に一切の興味が無かったので当然韓国語も全く話せず、知り合いも誰もいない状況でした。
渡韓直前に購入したガイドブックを飛行機の中で読んで、だんだんわくわくしていく自分がいました。

飛行機が強風の影響で予定よりも1時間近く遅れてソウルの空港に到着しましたが、現地スタッフの方が待機してくれていて、自分の名前が書いてあるプレートを見つけたときはほっとしました。

きさくなコーディーネーターさんとおしゃべりをしていたらあっという間にホテルに到着。場所は地下鉄まで歩いて10秒、大きなデパート、沢山の屋台、コンビニ、韓国料理レストランなどなどとても立地のいいホテルで、個室で無線ランのパソコンが使え、部屋も広く、バスタブも大きかったので大満足でした。
そして、いよいよ卵子提供をする準備として 病院に通院が始まりました。

通院中は現地スタッフの方、コーディネーターさんと3人でつきっきりで手とり足とり教えていただき、血液検査などを初日にしました。
お昼前には終わり、自由時間はひたすら観光に観光を重ねすごく楽しく過ごしていました。

2回目の通院で 朝と夕方にする注射を渡され、決められた時間に自分で下腹に注射しました。最初にやり方は教えて頂いていましたが、いざ初めて自分でやってみると、もたもた&若干緊張して手際も悪い感じでしたが、段々スムーズに打てるようになり、痛みはほぼありませんでした。
その後も何回か通院し、血液検査をし、規則的に自分で注射を打ち、ほとんどの時間を自由きままに過ごしたので 自分へのご褒美旅行かなにかと勘違いしてしまうくらい毎日わくわくにこにこ過ごしていました。

そして、とうとう採卵日になり卵子を摘出する日がきました。手術当日の朝、注射の影響で下腹がはっているのがわかりましたが 体調には全く問題なく 9時ころに病院につき検査をしすぐに手術が始まりました。少々緊張しましたが、全身麻酔だったので、目が覚めたら全てが終わっていました。 下腹に鈍痛があり、手術後は立ちっぱなしでいるのが辛かったので、すぐにホテルに戻りその日はゆっくり休んでいましたが、次の朝目が覚めると、痛みは全く無くなっていました。
トータル16日の滞在期間で、かなり韓国が好きになって帰国しました。

卵子ドナーになったことによって、誰かに幸せの希望を与えることができたことにすごく嬉しくなり、本当に感無量の一言です。 もしできるならまた卵子ドナーになりたいと心から思っています。

この貴重な体験をできたことに大変感謝しています。ありがとうございまいた。