AMHと卵子の質

こんにちは、暑い日が続いていたと思いきや雨の日が続いてますね。
治療を受ける中でAMHの値を測ったことがあるという方が大半なのではないかと思います。
本日はそんなAMHと卵子の質について書こうと思います。

AMHとは抗ミューラー管ホルモンという卵巣内にある前胞状卵胞の顆粒膜細胞から分泌されるホルモンです。
前胞状卵胞とはどんな状態の卵胞かご存知でしょうか。

卵胞の発育から見てみましょう。
卵胞の発育過程は、原子卵胞から発育卵胞、最終的に成熟卵胞となります。

下田産婦人科医院 HPより https://www.shimoda-sanfujinka.com/infertility2

前胞状卵胞とはどこの状態かというと
原子卵胞→発育卵胞(一次卵胞→二次卵胞(前胞状卵胞→胞状卵胞))→成熟卵胞
発育卵胞の二次卵胞ということがわかります。

AMHはこの前胞状卵胞の数がわかる値で、その数からAMHを分泌しない原子卵胞や一次卵胞などの数の目安も予想しているのです。
このことから、卵巣の予備能の目安になる値とされています。
卵子の予備能とは、卵巣の中に残っている卵子の目安です。

では、卵子の質はどうなのでしょう。
卵子の質はAMHの値に左右されるものではなく、年齢に一番よく相関します。
卵子の老化は実年齢に比例するのです。

AMHが高いからと言っても妊娠率が高いわけでもなく、AMHが低いからと言っても妊娠率が低いわけでもないのです。

浅田医師によると、検査結果を受け止める上で注意点もあると言います。

AMHの値は、あくまでも卵子の“残り数”の目安であり、“質や老化”を反映するものではありません。AMHの値が低い人でも、年齢が若ければ卵子の質が良く、妊娠できることもあるため、数値だけに振り回されて絶望する必要はありません。
AMHの値が高いからと安心するのも危険です。不妊には卵子の残り数以外にさまざまな要因があり、別の不妊の要因を見落としてしまうリスクもあります。
※値が年齢の水準より大幅に高いと「多膿疱性卵巣症候群」、大幅に低いと「早発閉経」などの病気の可能性も。

https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0029/topic003.html

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