染色体数異常細胞の除去

みなさんこんにちは。弊社メディブリッジでは代理出産プログラムや卵子提供プログラムをご案内しておりますが、いずれのプログラムにおいても着床前診断を行っていただくことが可能です。

着床前診断20200201

染色体の数に異常がある受精卵は移植しても着床をしなかったり、妊娠継続が難しかったりします。この染色体の数に異常がないかを診断するのは着床前診断です。着床前診断ではすべての染色体の数の異常を診断しますが、このたび、この着床前診断に関して興味深い研究結果が発表されています。

“近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)遺伝子工学科 准教授 山縣 一夫と、浅田レディースクリニック(愛知県名古屋市)、扶桑薬品工業(大阪府大阪市)らの研究グループは、細胞内を生きたまま連続観察する「ライブセルイメージング」によりマウス受精卵の染色体分配の観察を行い、その受精卵を移植することで、受精直後の染色体異常が出生に与える影響を調べました。

その結果、染色体分配異常を起こした半数以上の受精卵は胚盤胞期までに発生を停止したものの、胚盤胞期まで発生が進行した受精卵からは子が得られることがわかりました(右図)。興味深いことに、受精卵のはじめての分裂で染色体分配異常を起こした受精卵からでさえも子が得られました。

また、詳細なDNA解析の結果から、胚盤胞までの発生過程において染色体数が異常な細胞が除去されるメカニズムが働くことが考えられました。

本研究は、不妊治療において8細胞-胚盤胞前後にまで発生が進んだ段階で胚の一部の細胞を回収して染色体数を診断する「着床前診断」では産子を予測するのには不十分であることを示唆すると同時に、胚盤胞期まで受精卵を生育して移植することの重要性を改めて示しています。”
http://www.news2u.net/releases/167867

驚きです。マウスですが、授精直後に染色体の数に異常があっても胚盤胞まで培養が進んだ受精卵は着床と妊娠ができるという研究結果です。

技術の進歩のスピードを感じます。不妊治療においては原因が発揮していないことの方が多い世界ですので、技術や真因の追及などどんどん進んで欲しいです。期待しています。

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