鎮痛剤で男性不妊?

久しぶりに暖かい今日の東京ですが、週末からはまた寒波との予報。
エアコン温度を高めに設定して、ぬくぬく感を楽しもうと思います。

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さて、男性の皆様に警鐘です。
現在日本でも、鎮痛剤として広く使用されている成分に、男性の生殖機能を低下させるものがあるという研究結果は発表されました。

「イブブロフェン」という成分名を耳にした事はどなたにもあると思います。
鎮痛剤として広く使用されている成分で、可愛らしい女優さんに狙い撃ちされてしまったり、美しい女優さんに「いいんじゃない?」と誘われれてしまうお薬にも含まれています。

デンマークとフランスの研究者らが行った、世界各国の鎮痛剤成分が体に与える影響を調べる研究によって明らかになりました。

イブプロフェンを服用した男性は、たった2週間で睾丸等からのテストステロン分泌を抑制され、内分泌系の乱れが起こり、性腺機能を低下させたとしています。被験者は男性更年期のようなホルモン状態になってしまい、そのホルモン状態は心血管系疾患のリスクをも上昇させるものです。

一時的な使用によって引き起こされた状態は、服用を中止すれば元に戻るであろうとしていますが、継続使用となると、将来の健康リスクも含め注意が必要だとしています。

成人男性における試験に先立ち、妊婦における鎮痛剤使用の影響を調べる試験が行われたとの事。その結果、実は同成分を含む代表的な鎮痛成分3種(イブプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリン)全てが、男の胎児の睾丸に影響を与えたことが判明したといたため、成人男性の調査に踏み切ったというのが驚きです。妊娠していない女性における使用の影響は分かりませんが、妊婦さんにも注意が必要という事。

痛みはつらいもの。
例えば酷い変頭痛等を抱えている人にとって、鎮痛剤はQuolity Of Lifeー生活の質の面からも欠かせないものです。
不妊治療中に限らず、自分の状態、将来等も見すえ、使用するリスクとベネフィットを良く勘案し、賢くお薬と付き合わなければなりませんね。