不妊の原因は卵子の老化だと決めつけていませんか?

インフルエンザが猛威をふるっていますね。
みなさん、お気を付け下さい!

七草

さて、多くの方は、不妊の原因は卵子の老化だと決めつけていませんか?
しかし実際は男性側に要因があることも決して少なくありません。

不妊の原因が女性要因であると考えられがちな、1つの大きな要因は卵子の老化が取りざたされることが多いからだと思います。
精子は毎日作られているのに対し、卵子は新たに作られることはないということは、精子と卵子の大きな違いだと思います。
つまり、女性が20歳の時に排卵する卵子は、その卵子もまた20歳であり、40歳の時に排卵する卵子は、その卵子もまた40歳だということです。
当然に、年を取れば卵子も老化し、妊娠率低下、奇形率増加、流産率増加につながっていきます。
これは1つの確固たる事実です。

一方、精子は一般に、精巣で毎日1000万個前後新たに作られていると言われています。
毎日新しく産生されるし、精液検査の所見に問題が無いと言って安心していませんか?

顕微授精においてよく知られていることですが、意外にご存じない方が多いのが、受精卵の分割過程における精子の影響です。
受精卵は受精後3日目までは卵子の影響が大きいと言われています。
しかし、それ以降は卵子・精子の両方が関与していると言われているのです。

精液検査に問題が無いからと、安心はできないのです。

精液検査の基準値はあくまでも「基準」であり、「妊娠できる値」を示しているわけではありません。
単純に精子の濃度、量、形や動きを検査している検査であり、遺伝子的異常の有無などがわかるわけではありません。
なかなか胚盤胞にならないなどと悩まれている方もいらっしゃいますが、場合には精子の要因を視野に主治医と相談されてもいいかも知れません。
また、禁欲期間についても、勘違いされやすことが多々あるように思います。
いまだ、精子は溜めた方が良いとお考えの方もいらっしゃいますが、長期間の禁欲期間は、よくないということが明らかになってきました。
禁欲期間が延長すると、精巣で新たに精子が作られず、さらに古い精子は活性酸素を酸性し、良好な精子の状態を悪化させると言われています。
それでは理想的な禁欲期間は男性の禁欲期間は2日から7日が妥当だとしています。
さらには2-4日が理想的だとする研究結果も散見されます。
採精の際には、2-4週間前程から、調整されるとよろしかも知れません。

不妊の原因を女性側だと決めつけてしまわず、いろんな原因を考えていくといいのかも知れませんね。