大豆イソフラボンの威力!?

連日雨が続き、気分も晴れませんね。
台風も接近しているようで、まだまだ雨は続きそうです。
風邪をひかないよう気を付けて頂くのもそうですが、雨で滑って転んだりしないようお気をつけ下さい。
さて、今日は大豆イソフラボンが不妊治療への有効性を示す、という興味深い記事(2008年)を見つけましたので、ご紹介させて頂きます。

AglyMax

子宮内膜の着床期の環境にターゲットを絞った研究で、大豆イソフラボンが着床に重要とされるサイトカインの産生を促すことで、不妊治療への有効性が示唆されたとするものです。

まずは、サイトカインという体内の生理活性因子について、説明させて頂きます。
サイトカインは、免疫、炎症、造血反応などの生体防御反応において中心的作用を持つとされており、着床の過程においても、母体内では免疫学的応答を示すことにより、サイトカインが産生されているそうです。
そしてそのサイトカインが着床に有利な環境形成に重要な役割を担っているとされています。
サイトカインの一種であるLIFとTGF-βはヒトの子宮内膜上皮細胞において、着床に必須なサイトカインとして重要な因子だとされています。

また、サイトカインは妊娠の維持にも関与しているものと考えられています。
M-CSFというサイトカインは、習慣性流産患者では正常人女性よりも低値を示すということが知られているのです。

そんな中、大豆イソフラボンがLIFとTGF-β産生を促し、不妊治療への効果を示すとする研究結果が発表されたのです。
武庫川女子大学とニチモウの共同研究で、ニチモウ株式会社とニチモウバイオティックス株式会社が開発した「AglyMax」という食品サプリメント、着床に重要な役割を担うLIFとTGF-βの分泌を促す作用があるとして、2008年に英国の権威ある内分泌医学誌[J.ENDOCRINOLOGY]誌に掲載されました。
「AglyMax」という食品サプリメントは、発酵大豆胚芽抽出物で、吸収性の優れた大豆イソフラボンです。

食品サプリメントとして、科学的検証がなされることは少なく、その意味において非常に興味深い記事ではないでしょうか。
「科学的に証明」とされることと、「医学的に有効」とされることは、同義ではないのかもしれませんが、1つの新しいご情報までにご紹介させていただきました。

http://www.nichimobiotics.co.jp/news/080331.pdf