台湾での卵子提供急増のニュース

ゴールデンウィークも最終日!
天候に恵まれた素晴らしい連休・・・だった方もお仕事だった方も、妊活中の皆様、夏に浴びた日光の量がその数か月後の妊娠率のUPに影響があるというデータもあるそうですから、露までのしばらく、燦燦と光を浴びましょう!

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さて、卵子提供に関連する記事が、新聞の一面を飾っていました。
台湾で不妊治療、卵子提供受け110人誕生
2017年5月7日読売より

台湾で卵子提供治療をお受けた方が急増しているとの事でした。

台湾では、将来の近親婚のリスク回避のための対策が盛り込まれた法律を定め、治療費、ドナーへの補償金の支払いも国が定めています。
一方で、記事にもある通り、日本においては卵子提供に関連する法整備は、遅々として進んでいないのが現状です。

「日本での法整備が進んでいない」という現状は、嘆かわしいこととして語られることが多いように思いますが、そもそも子を持つという、生殖に関することで法整備が必要なのか?とふと考えることがあります。

卵子提供により発生するどのような問題への対策として法を整えるのでしょうか。
出自を知る権利を法律で確立するべきだからでしょうか(台湾は出自を知る権利を認めていません)。
近親婚を避けるために、法律で卵子の由来を明確にしておくべきだからでしょうか。
提供者との金品の授受について、規制すべきだからでしょうか。

簡単に答えを出すことはできないでしょう。
生殖自体が極めて個人的な事であり、「子供を持つならこの方法のみで」と法律が関与することの違和感もあるように感じます。

法律の有無、規制、色々な見解、思いがあるの中で一番大切なのは、ご夫妻がどうしたいのかという想いではないかと、メディブリッジは考えます。

メディブリッジのご面談では治療に関することのみならず、告知をする、しないという問題や出生後の不安、その他ご夫妻が悩まれていることに、「正しい」か「間違っているか」の答えを提示するのでなく、できるだけ多くの事例や選択肢をご紹介しながら、ご夫妻の想いを確認し、共に悩み、ご夫妻が進んでいく道をご自身で選ばれるよう、手助けをする場にさせていただきたいと考えています。

一方で、子を持ちたいという願いに応える、海外であれば「医療」として認められる技術が、国内で安心して受けられるようにするための、批判的精神に端を発するものでなく、「幸福を追求する権利」「家族を持つ権利」に根差した法整備を目指すのであれば、国内での議論がより深まることを望んでいます。
議論を深める過程が、卵子提供に対する社会の理解やコンセンサスを形成する、絶好の機会になると思うからです。

メディブリッジは米国(ハワイ)、マレーシア、台湾での卵子提供プログラムをご提供しております。