妊婦さんは熱中症対策を
妊娠中は基礎体温が上昇します。
体温計を眺めハッとした表情で「私、妊娠してる…?」と気付くシーンは、ドラマ等でもお馴染みかもしれません。これは基礎体温をつけている女性が、体温が下がるはずの日が来ても高いままであることで、妊娠に気づいているのです。
この2つの変化だけでも、熱中症を発症し易い状態を作りだしています。
そこへ加えて、ひどいつわりで水分摂取ももまらないとなると、さらに状況は悪化し、短時間のうちに一気に危険な状態になる可能性もあります。
<妊婦さんの熱中症対策>
1.1日に1.5リットルを目安に、小まめに水分接収するように習慣づけましょう。
喉が渇いた。と感じてからは遅いのです。〇分に一回。
というように習慣づける事が大切です。
2.水をとったらナトリウムをとりましょう
水ばかり飲んでいると、汗で、水分と共に排出されたナトリウムの補充ができません。
塩飴などを上手に活用しましょう。
3.保冷剤/冷凍ペットボトルなどを活用しよう
保冷剤/冷凍したペットボトル等を携行し、体中、頭まで熱気を感じた時などは、
頸部、わきの下等、血液が多く流れる脳に近い場所をいち早く冷やしましょう。
冷凍ペットボトルは、溶けると経口飲料としても利用できます。
※脳内の血液が温まると、正常な思考、判断が出来なくなるだけでなく
体温等のコントロール力も失い、危機的な状態になり易いと言われています。
4.自分の状態に敏感でいましょう
「めまいがした」「汗がドット出てきた」「しびれるような感じがある」
「足がつった」などの自覚症状があったら、
①水を取る ②涼しいところに移動する ②日差しを避ける等
クールダウンの為の行動をとりましょう。
症状が酷いようなら、意識のあるうちに周囲に妊娠している事を告げ、
助けを求めておくことも必要かもしれません。
☆ 経口補水液・・・水分補給のための飲料です。吸収もよく、夏の水分補給には最も適していると言えるでしょう。飲み難さを感じる場合もあるようです。
☆ジュース類・・・特にフレッシュなものは、手軽にビタミンが摂取できる良さがあるが、糖分が多く、肥満、高血糖の原因になります。
☆麦茶・・・ノンカフェイン、安価の優等生。ミネラル補給も可能という事で、学校などでも推奨されています。
飲料は数多あります。それぞれの特性を見極めて摂取しましょう。
<お母さんの熱中症は、おなかの赤ちゃんにも影響がある>
そして、何かあった場合にはいつでも病院に駆け込めるよう、常に母子手帳の携行をされる事をお勧めいたします。