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不妊検査の種類と方法


不妊治療を受けたいけれど、どんな検査をされるのか不安に思われる方は多いのではないでしょうか?
ここでは、一般的な不妊検査とその方法をご紹介いたします。
通常、検査は夫婦で受けることが望ましいとされ、半日程度で終了することがほとんどです。

男性が受ける検査とは?

<精液検査>
禁欲期間をおいて来院の上、採精室で精液を採取します。
採取直後の精液はゲル状なので、それを37度のふ卵器に約20分程入れて、液化させ、精子の数、運動率、奇形率などを見ます。
このとき、精子の状態の悪かった人は、一度だけの検査では判定せず、再度検査を行うこともあります。
また、極端に精子が少なかったり、運動率の低い場合は、睾丸の触診を行い、形・大きさ・固さを見ます。
精索静脈瘤や停留睾丸のこともあるので、それも合わせて確認が必要になります。

女性が受ける検査とは?

<問診>
男性側の検査と並行して、女性の方はまず問診を受けます。
これによって、生理は規則的にあるか、出血量は多くないか、生理の時、あるいは性交渉時の痛みなどを聞かれます。
また、基礎体温をつけていれば、ちゃんと二相性になっているかの確認が必要があります。

<内診>
問診が済むと、内診を受けます。
この場合の内診とは経膣超音波を用いて行うのが一般的です。
膣に指を入れて、調べる昔ながらの内診と違い、超音波は画像を目で見て確かめることができるので、得られる情報もはるかに多くなります。
しかも、おなかの上から見る超音波とも違い、経膣超音波はさえぎるものがありませんから、よりはっきりとした映像が見られます。
これによって、子宮の大きさ、形、位置、内膜の厚さ、内膜症はあるか、筋腫はあるか、などの検査を行います。
卵胞の発育状態もわかるので、この時の内膜の厚さと卵巣をみれば、だいたい生理周期の何日目かが分かります。
生理不順の人は、大抵内膜が薄いままのことが多く、また子宮が小さいこともあります。

<子宮卵管造影法>
超音波で見て異常のなかった人は、次に子宮卵管造影を行います。
この検査は特殊な器具で、子宮口に蓋をして、ヨードの造影剤を注入し、その液が子宮から卵管へ流れていく様子をレントゲンで見るものです。
卵管が正常であれば、造影剤が細い卵管を通っ腹腔内に出てくるのが分かります。
この子宮卵管造影法のかわりに通気検査や通水検査を行うこともあります。

<通気検査>
通気とは、子宮口に蓋をして、二酸化炭素などのガスを送りこみ、卵管をガスが通りブクブクという音をおなかに聴診器を当てて聞いたり、経時的に内圧をグラフにあらわしたりするものです。
ただ、これだと卵管の途中に穴が開いてるとわからないこともあり、腸の動く音と聞き間違えることもあります。
また、片一方の卵管だけ詰まっている場合もわかりません。

<通水検査>
通水検査と同様に生理食塩水などを注入して、その感覚で卵管の詰まり具合を判断する方法で通気よりももっと不明瞭といえます。
この通水は検査というより、卵管の通りの悪い人に対して行う治療という意味合いが最近では多いのではないでしょうか。

<ホルモン検査>
採血して、LH-RHテストというホルモン検査をし、下垂体、視床下部、卵巣のどこが悪くて排卵が起きないのかを調べる検査です。
また、母乳を出すプロラクチンというホルモンの血が高いと排卵障害や着床障害が起こるので、それを調べるTRHテストも行います。
この二つの検査を行えば、ホルモンの働きの多くが分かると言われています。
排卵障害の中でももっとも多いのが多嚢胞性卵巣(PCO)ですが、このようなケースにおいてもLHを測ることで、容易に診断することが出来ます。

これらの検査を行えば、どのあたりに不妊の下人があるのかがおおよそつかめて、有効な治療方針を立てることも可能になります。


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