卵子提供を受ける費用|海外で治療を受けても医療費控除はつくの?|卵子提供・代理出産なら【メディブリッジ】

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卵子提供を受ける費用|海外で治療を受けても医療費控除はつくの?

厚生労働省によると、不妊治療を受けている患者数は推計466,900人に上ると言われています。
不妊治療にはタイミング療法や人工授精・体外受精などが存在しますが、これらの治療法は「自分の卵子で妊娠できないが、パートナーの男性の精子には問題ない」ケースには効果がありません。この場合に検討される治療法が「卵子提供」です。

国内での卵子提供は様々な条件が定められているため、海外で卵子提供を受けるカップルも多くいます。
そこで当記事では、国内外での卵子提供の概要や費用・卵子提供の受け方について説明します。

1.卵子提供を受けるメリットとは

卵子提供は、下記の条件の際に行うことが可能です。

  • 専門医から本人の卵子による妊娠が不可能または難しいと診断された女性
    (診断理由:卵巣摘出・老化などによる卵巣機能の低下・卵巣や卵子に関する病気・体外受精や人工授精で妊娠ができなかった・卵子の老化)
  • パートナーである男性の精子には問題がない

卵子提供を受ける人は、自分以外の女性(卵子ドナー)から卵子の提供を受けることになります。
提供された卵子は自分のパートナーである男性の精子と体外受精させた後、自分の子宮に移植され、妊娠します。
つまり、遺伝子的にはパートナーである男性と卵子ドナーの子供ということになります。

ただし妊娠・出産を行うのは卵子提供を受けた人自身であるため、生まれた赤ちゃんは戸籍上妊娠出産した女性とパートナーの男性の子供として扱われます。

〇卵子提供のメリット
卵子提供のメリットとしては、体外受精などと違って採卵の負担がないことが挙げられます。採卵時は身体に負担のかかる排卵誘発剤を使用することが多いです。排卵誘発剤を注射する場合であれば痛みも伴います。しかし卵子の提供を受ける場合は、卵子のドナーが採卵するため、提供を受ける女性は痛みや負担を負わなくて良いのです。

もうひとつのメリットとして、卵子提供は自己卵子で妊娠する場合に比べて、妊娠出産成功率の増加と、染色体異常や流産の発生率を下げることができる点が挙げられます。
卵子ドナーは、年齢や健康状態、卵巣機能などがチェックされた上で卵子を提供します。高齢出産の場合、自身の卵子よりより若く元気な状態の卵子を得ることも可能です。そのため自己卵子より妊娠・出産率が上がり、一般的に染色体異常や流産の発生率なども下げることが可能です。

2.卵子提供を受ける2つの方法と費用の違い

卵子提供を受ける方法は大きく分けて「日本国内で卵子提供を受ける方法」「海外で卵子提供を受ける方法」の2つです。

厚生労働省研究班の調査によると、卵子提供は2012年時点で年間300人以上が受けていると推計されており、そのうち大半が海外での提供だとされています。
日本国内で卵子提供を受ける人より海外で卵子提供を受ける人の方が多いのはなぜなのでしょうか。それぞれの特徴から、原因を説明していきます。

2-1.日本国内で卵子提供を受ける方法

日本国内で卵子提供を受けるには、下記の方法があります。

  • ①JISART(日本生殖補助医療標準化機関)の認定施設で行う
  • ②OD-NETでのマッチング(2019年現在停止中)

日本国内で卵子提供を受ける場合「卵子が存在しない」「6回以上の体外受精(採卵)を行っても妊娠や出産に至らず、その原因が卵子にあり、今後も妊娠の可能性が極めて低いと医師が判断した場合」などが適応条件となっています。
加齢により妊娠できない夫婦ではない」という条件も加えられています。年齢に関しては、医師の裁量によるところがありますが、妻の年齢が50歳程度であることが目安なります。

卵子を提供される女性だけでなく、提供する側の卵子ドナーにも条件があります。
卵子ドナーの条件とは「年齢制限」と「出産回数」で、原則35歳未満で、すでに1人以上の子供がいる女性となっています。卵子ドナーに報酬はなく、無償です。

卵子提供を受ける場合、体外受精の費用がおおよそ40万円以上かかります。
さらに卵子のドナーの検査費用をはじめカウンセリング、倫理委員会の経費などで、実際の治療(体外受精)を行うまでに約90万円ほどの費用がかかるとされています。

2-2.海外で卵子提供を受ける方法

海外で卵子提供を受ける場合、一般的には協力医療機関や卵子ドナーとのやり取りなどのサポートを行っているエージェント(仲介業者)を通して行います。
卵子ドナーは渡航先の国籍の人とは限らず、エージェントによっては日本人ドナーを紹介してくれる場合もあります。

日本では卵子提供を受けることができる条件が厳しいこと、設備が十分に整っていないことから海外での卵子提供を選択する人が多くいます。

実際に海外で卵子提供を受ける場合、エージェントの費用、医療機関での体外受精の費用、渡航費用、滞在費用がかかります。どこの国で行うかによって渡航費用や滞在費用は違いますが、アジアよりはアメリカの方が高額となります。人気の高いアジアでは、おおよそ330〜380万円+渡航費用・滞在費用です。

海外で卵子提供を受けて妊娠した場合でも、妊婦健診や出産は日本で行うことが可能です。

3.【国別】海外で卵子提供を受ける費用と特徴

海外で卵子提供を受ける費用は、日本国内で受けるよりも高額となります。

当記事では卵子提供の渡航先として選ばれることが多い5か国、「ハワイ」「マレーシア」「台湾」「スペイン」「タイ」で卵子提供を受けて治療する場合の費用と特徴をご紹介します。紹介する費用内に、オプションとなる着床前診断、採卵保証制度などは含んでいません。

3-1.ハワイ

ハワイで卵子提供を受ける費用:約500万円

ハワイは一般的に医療水準が高い地域です。医療設備も整っており、衛生状態も極めて良好と言えます。医師の技術が高いため、1回の卵子提供での妊娠率も高いです。
施設によってはパンフレットのプロフィールを見てドナーを決めることができる点も特徴として挙げられるでしょう。

ハワイは日本から直行便が出ており、渡航も容易ですし、人気のリゾート地のため自然が豊かで、リラックスして治療を受けられます。
ハワイの医療機関の中には日本語で診療を受けることが可能なところも複数あるため、トラブルの発生時などに日本語で相談ができるという点も安心できるポイントです。

3-2.マレーシア

マレーシアで卵子提供を受ける費用:約370万円

マレーシアは医療技術のレベルが高く、先進的な技術を積極的に取り入れており、医療設備も整っています。レベルが高いのにも関わらず医療費はハワイよりも安く抑えられます。
医療費だけでなく、物価も安いため滞在費も抑えることができます。生まれてくる子供の養育費のためなるべく卵子提供の費用を抑えたいと考えている人におすすめできる治療先です。

マレーシアは時差が日本と1時間と少なく、身体的な負担が少なくて済みます。自然が豊富で、リゾート地も多くあるため滞在中は観光も楽しみながら治療ができます。マレーシアに居住している日本人も多く、医療機関やレストランなどでも日本語が通じる施設が充実しています。

3-3.台湾

台湾で卵子提供を受ける費用:約150万円

台湾では、医療水準が高いだけでなく、国が卵子提供に関わる運営を行っているため安心感があります。卵子提供を受ける本人の希望を聞いて病院側が希望に合うドナーを選ぶ仕組みとなっており、ドナーは匿名です。台湾の病院では日本語を話すことができるスタッフが多いため、安心して治療を受けることができます。

台湾は、日本との時差が1時間で、3~4時間ほどで行くことができるため身体的負担・渡航費などの金銭的負担も抑えられます。物価も安く滞在費が抑えられます。市内でも緑が多く、温泉もあるため海外でもリラックスして治療を受けることができます。

3-4.スペイン

スペインで卵子提供を受ける費用:約120万円

スペインも医療技術が高い国です。国民性が寛容なためか、生殖医療に関する規制がほぼなく「ヨーロッパ最大の卵子大国」と言われています。
卵子ドナーは完全に匿名となり、人種や国籍を含めドナーの情報は一切知ることができません。卵子提供を受ける際には顔立ち・身長などの「身体的特徴」を優先して病院側がマッチングを行います。
スペインでの卵子のドナーにはアジア人は少なく、日本人はいないと考えたほうが良いでしょう。

スペインは日本人観光客の旅行先としても人気が高く、異国情緒あふれる雰囲気が魅力です。日常から離れた空気の中、空き時間には観光も楽しみながら卵子提供を受けることができます。

3-5.タイ

タイで卵子提供を受ける費用:約250万円

タイは、観光地としてもよく知られ滞在しやすい国のため、卵子提供の渡航先として人気がありました。
しかし2015年8月施行の法律によって、タイでの代理出産は、タイ人夫婦のからの依頼だけが許可されるようになり、外国人がタイ人へ依頼することができなくなりました。その法律には、精子、卵子、受精卵の売り買い、国外への持ち出しを禁止するという項目があります。これを受けて、外国人夫婦が卵子のドナーから卵子提供を受けて不妊治療をすることも禁止であると解釈されています。

そのため2019年現在、タイでの卵子提供は実質的に中止されている状態です。同じアジアの国で卵子提供を受けられないのは残念ですが、法律で決められた以上、タイでの卵子提供による治療は断念せざるを得ません。

4.海外で卵子提供を受けても医療費控除が適用される可能性がある

卵子提供を受けた場合、他の不妊治療と同じく「医療費控除」が受けられる可能性があります。

一般的に医療費控除は、医師による治療であれば保険適応外でも受けることができます。不妊治療も医師による治療であるため、医療費控除が適応となるのです。
加えて、海外での治療も医療費の範囲内と定められていることから、海外での不妊治療費も医療費控除の適応になると考えられます。ただし、医療費には滞在費は含まれないためご注意ください。

医療費控除額は、下記の計算式で算出されます。

総所得が200万円以上の場合
(医療費控除の対象になる医療費)−(保険などで補填される金額)−10万円

総所得が200万円未満の場合
(医療費控除の対象になる医療費)−(保険などで補填される金額)−10万円

ただし、卵子提供は日本で法整備が進んでいない・実績が少ないことから一般的に言われる「不妊治療」の中には含まれないことも多いです。そのため、医療費控除に適応されるかどうか在住の税務署に必ず確認してください。

5.卵子提供の出産で後悔しないためのポイント

卵子提供での妊娠・出産は自分だけの問題でなく、パートナーや生まれてくる子供の人生にも関わる大切なことです。卵子提供は費用も高額で、気軽に行えるものではありません。

「卵子提供を受けるときに不安が大きくストレスだった」「費用面で納得がいかなかった」「生まれてきた子供に出自を何と説明したら良いか分からず、困っている」など、卵子提供を受けて妊娠・出産しても「もっとよく考えて・調べてからすればよかった」後悔することがあります。

待望の妊娠・出産で後悔はしたくないものです。後悔しないためのポイントを紹介します。

5-1.卵子提供のリスクや正しいエージェント選びを事前に把握する

海外で卵子提供を受けるには、専門のエージェントに依頼するのが一般的です。エージェントは多く存在しますが、各々に特色があります。自分たちの条件に合う信頼できるエージェントかどうか、チェックポイントをご紹介します。

  • 医療関係者や不妊カウンセラーなどの専門家スタッフがいるか確認する
  • 実際に打ち合わせなどを行った際、安心して話せるか確認する
  • 治療費の内訳や含まれるサービス、追加費用を確認する
  • 卵子のドナーが多くいることを確認する
  • 経験が豊富なエージェントか確認する

卵子提供第三者の卵子であって自分の卵子(細胞)ではないため、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの妊娠合併症を起こしやすいとされています。母体の影響などを考え途中で治療が中止になることもあります。

卵子提供による妊娠・出産のデータもあまりないことから、細心の注意のもとで出産しなければいけません。リスク管理とフォロー体制がしっかりしているエージェントを選ぶ必要があります。

5-2.生まれてくる子供と卵子提供について向き合う必要がある事を認識する

卵子提供を受けた場合、子供への告知という課題があります。
日本では現状「子供が自身の出自を知る権利」に関する法整備が進んでいません。

子供がほしいという気持ちに罪はありませんが、卵子提供によって親になった者として、どのように子供の幸せや権利を守っていくのかを考えていく必要があります。

卵子提供は自分の体内で妊娠・出産を行うとはいえ、遺伝子的には自分と血の繋がっていない子供が生まれます。

卵子提供で生まれた子供を守る方法や、精神的な面で本当に子供を受け入れて育てていくことができるのかを考えた上で卵子提供を受けるか決める必要があります。

まとめ

卵子提供の費用・特徴・気を付けたいことなどを説明しました。卵子提供は今まで妊娠をあきらめていた人でも、妊娠できる可能性がある治療法です。しかし費用面や倫理面でまだまだハードルが高いことも事実です。

「卵子提供を受けて出産することがどういうことなのか」をしっかり考え、納得したうえで卵子提供を受けることが大切です。

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