卵子凍結から12年、53歳で出産した美容家・上田実絵子さんが語る努力の末の「高齢出産」
こんにちは、正月気分もだんだんと薄れ、いつもの日々が戻ってまいりました。
本日はタイトルの上田実絵子さんの記事を取り上げようと思います。
【上田さんの妊活年表】
30代 経営者として仕事が楽しく、妊娠・出産のことは考えずに働く。
41歳 卵巣にチョコレート嚢胞が見つかり、今後の妊娠が難しくなる可能性を指摘される。卵子を凍結。妊活をスタートし、ホルモン数値などを計測するように。
46歳 妊娠できる身体をキープするため、食事に気を配り、有酸素運動も始める。凍結していた卵子の保管期限が切れる。パートナーと交際をスタート。ドバイで卵子と受精卵を凍結。
47歳 海外の不妊治療の名医を訪ね、情報を収集。タイミング法にもトライし、自然妊娠も計画するがうまくいかず。
49歳 受精卵が着床せず心が折れる。
51歳 犬を飼ったことで、夫婦の距離が縮まり、ストレスが軽減する。
52歳 ドバイで凍結した受精卵を移植し妊娠。
53歳 妊娠後期で前置胎盤になり、コロナに感染。緊急帝王切開で出産。シッターサービスを利用し子どもを預け、出産後3か月で仕事に復帰。上田実絵子さんは、次のようにお話されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f66e30c50ae58392c02a85dcd293ad9832591b86?page=4
「41歳のとき卵巣にチョコレート嚢胞が見つかり、妊娠しづらくなる可能性をドクターから指摘されました。そこで初めて子どもを持つことを真剣に考え、まずは卵子を凍結したのです。妊娠の予定はまだ念頭になかったものの、41歳以降は定期的に排卵や女性ホルモンの数値チェック、AMH検査(卵巣予備能検査)を受けたりはしていましたが、年齢よりも数値が若かったので自然妊娠が可能だろうと甘く考えていました。また、凍結した卵子を保管してもらうにはお金がかかります。契約期限を更新しなかったので、保管した卵子を使うことはありませんでした。」
また、上田さんは次のようにお話されてます。
「『年齢はさておき、ホルモン数値的に健康体なのにどうして妊娠しないのですか』とドクターに尋ねると、『卵子は老化するので、年齢とともに正常胚ができにくく、また着床も難しくなる』と言われ、とてもショックでした。」
上田さんは、AMHが自分の年齢層より高いかったため自然妊娠の可能性があると考えていたと話されています。
しかし、実際はAMHは妊娠率や卵子の質に比例するものではありません。AMHとは卵巣の中に残っている卵子の目安の値です。
AMHが低くても妊娠する方はいらっしゃいます。
上田さんの医師が話したように卵子の質は実年齢に相関します。卵子の老化が妊娠を難しくしています。
AMHが高い方の方が卵子の残数が多いので妊娠しやすいと考えるかもしれません。
しかし、卵子の数にかかわらず染色体異常は35歳を機に急激に増えていきます。
染色体異常があった場合に着床する可能性や妊娠継続は難しくなります。
卵が実際に着床して成長する元気がなければ妊娠も出産も難しくなるのです。
この記事を読んで、医師の説明をしっかり理解することや正しい知識を持つことが大事であると思いました。
上田さんは無事に46歳の時の受精卵で妊娠出産が出来ましたが、上田さんが46歳の時に正しい知識を得ていれば41歳の時の凍結卵子を使用することで早く妊娠できた可能性もあります。
AMHが高いことで挑戦するチャンスがあったと考えます。
上田さんが最後にお話しされているように、20~30代の内の卵子凍結を一つの選択肢として視野にいれていくことも必要だと考えます。
上田さんのように30代は妊娠出産を考えずに働く際に将来子供を得たいと少しでも思ったら卵子凍結を考えることは未来の自分のためにも大事なのだと思います。
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